私は自分のブログに『鳩山のバカ、アホ、ノータリン』のタイトルの下に(その1)では温暖化ガス削減率(2009/9/27)、(その2)では国連、核廃絶会議での鳩山演説(2009/10/2)、(その3)では鳩山の東京オリンピック招致演説(2009/10/10)を書いてきました。今回(その4)として取り上げた「子ども手当法」と「高校授業料無償化法」は、先月末衆参両院を通過した。この両法は、「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」呼ばわりを何度しても呼びたりないくらいの悪法です。その詳細を見てみましょう。
1.「子ども手当て法」
今年の6月から所得制限なしで子ども一人あたり1万3千円が支給されます。これは民主党の選挙公約の半額です。来年から公約どおり子ども一人あたり所得制限なしで2万6千円支給される予定です。2万6千円を支給するとおよそ5兆円の予算が必要だと言われています。防衛庁の予算が4兆円ですから膨大な予算。財源をどこから求めるか深刻な問題です。なにしろ日本の国家財政は火の車、国債の増額、国債の増額のくりかえしの自転車操業。それでも今までは、国債の増額とはいえ、国債の発行額は、国が得る税収額より少なかった。しかし今回初めて新規の国債発行額、44兆円は、国の税収の37兆円を上回ってしまった。これは戦後初めての現象です。多くの識者から国家財政の破綻が警告されています。この子ども手当法で私達が驚愕するのは、これほどまでに日本の国家財政が追い詰められているにもかかわらず、子ども手当てが外国人の子どもにも支払われ、しかも日本人と同じ金額が支払われることです。
子ども手当てが外国人の子どもに支払われるケースは、次の二つです。
(1)親と一緒に日本国内で生活する子ども。
(2)日本国内で生活する親が母国に残してきた子供。
鳩山政権は、日本人としての常識を全く疑います。「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」全く狂っているとしか言いようがありません。いいですか、アジア諸国の人たちにすれば、子ども一人で年間(満額)31万2千円は、大変な高額です。例えば、現在中国農村部の年収は、一人当たり平均6万7千円です。そこえ中国人の親が日本に暮らしているだけで中国に残してきた子供に子ども手当てが入るのです。今年6月から半額の1万3千円だと年間15万6千円、来年から2万6千円の支給になると年間で31万2千円。子供二人だとその倍です。3人なら3倍です。親が日本に住んでいるだけでなにもしなくても大金がはいり一挙に金持ちになってしまうのだ。しかも子供であることの証明書の統一基準が決まっていません。証明書の統一基準を決めたところで中国のことです、証明書はいくらでも偽造されます。日本の子ども手当てをもらうために養子縁組が続々誕生してくるでしょう。なにしろこの子ども手当法は、実子である必要はなく、養子でも良いのだ。イスラム教国のように一夫多妻制度の国では、母国に何人もの子供を残して親が日本に住めば、まさに大金がころがりこんできます。エジプト出身のタレントで一児の母、フィフィさんは、エジプトで1万3千円は、家族を充分に養える額だと言っています。それが来年には月2万6千円になるのだ。当然、子供の数の水増し請求も起こりえます。
3月27日号の「週間現代」では、三重県松坂市の中山光茂市長は、こう語っています。
「現行の児童手当でも不正受給の問題を抱えています。いま母国に子供がいると届けている外国人は市内に115世帯ほどありますが、それが本当かどうか確認する術は地方自治体には全くない。つまり出稼ぎの外国人労働者が虚偽の申請をしたらボロ儲けというような制度設計になっているのが実情です」
私に言わせれば、日本政府がどんなに厳しい書類上の条件をつけても、必ず偽造されます。また書類偽造のブローカーがはびこる可能性もあります。なぜなら子ども手当ては、外国人にとって非常な大金だからです。
驚くのは在住外国人が母国に残した子供だけではありません。日本人の子供であるにもかかわらず子ども手当てがもらえないケースがあるのです。次の二つです。
(1)親と一緒に海外で生活する子供
(2)親が海外赴任中で日本国内の全寮制の学校で生活する子供
皆さん、これを読んで驚くどころか怒りを感じませんか。外国人が日本に住んでいるだけで、母国に残してきた子供に子ども手当てが支給され、親と一緒に海外に住んでいる日本人の子供には、子ども手当てが支給されないのです。また親が海外勤務だから子供を日本に残して日本国内の全寮制の学校で生活させると子ども手当てがもらえないのです。なぜこういうことが起こりえるのか。それは民主党政権最大の欠陥、国家意識の欠如です。そのため日本国籍というものに全く重要視しないどころか軽視もはなはだしいのだ。日本国籍を重視すれば、海外で親と一緒に暮らす日本人の子供には、子ども手当てを与え、日本に住む外国人が、母国に残した子どもなどには手当ては支給されるはずがありません。皆さんそう思いませんか。
ところで日本に住んでいる外国人の子供たちは、全部で何人ぐらいいるのでしょうか。平成17年の国税調査によると15歳未満の外国人人口は約14万6千人。それ以後4年間で外国人登録者が約10%増加しているから、単純計算すれば子供手当ての対象となる国内在住の外国人児童は16万人程度と考えられます。このすべてが申請したとなると今年度で約250億円が、平成23年度はその2倍の約5百億円という巨額の子ども手当てが支給されるという計算になる。
一方、日本在住の外国人が母国に残した子供が合計何人ぐらいいるのか全く推測すらできないのだ。日本在住の外国人の子供より多いことも考えられます。もし日本在住の外国人の子供の数と親が母国にのこしてきた子供の数がほぼ同じぐらいなら平成23年度には約1千億円も支払われるのだ。仮に母国の残してきた子どもの数が、日本在住の外国人の子どもより少なくても、それに「高校授業料無償化法」で支払われる金額をプラスすると、間違いなく1千億円以上の巨額なお金が外国人の子供に支払われることになります。こんなたわけた大判振る舞いをする外国政府が世界のどこに存在するかいうのだ。防衛予算は8年連続の減額です。外国人の子どもに手当てを払うより、それを止めてその額を防衛予算にまわした方がよっぽど日本国家のためになるのではないのですか。「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」は、国益優先などという考えが微塵もないのだ。
法律を作成する時には、その法律が悪用されないようにいろいろな方策を考えてから施行されるのが常識です。それでも悪用されるのが法律というものです。それが「子ども手当法」は、最初から悪用されるのが分かっていて試行されるのだ。実に恐ろしい法律です。なぜ鳩山政権は子ども手当ての法制化を急いだか。今年の7月に参議院選挙があります。そのためは、遅くとも6月に支給されることが望ましいからだ。まさに「巨額選挙買政策」と言っていいでしょう。また日本のマスコミが「子ども手当法」の法制化の早期実現に事実上手を貸したのも同然です。ネットの世界では、この子ども手当て法案の馬鹿馬鹿しさ、恐ろしさを早々と伝えられましたが、マスコミは全然伝えていません。多くの日本人は、子ども手当てというから日本人の子供だけがもらえると思っているのだ。
我が女房は、パソコンを触りません。だから日本人の子供だけが子ども手当てを貰えると思っていたのだ。私が女房をパソコンの前に座らせ子ども手当ての内容を読ませました。彼女が発した最初の言葉、「そんな馬鹿な」。子ども手当ての内容を、初めて知った日本人なら誰も、「そんな馬鹿な」と発言するのが常識です。日本のマスコミは、もうダメです。民主主義国家のマスコミの最大の特徴は、政権に対する批判報道です。マスコミは、いくら自分の支持政党でも、国益が害する政策と判断したら批判的報道するのがマスコミの役目なのです。現在の鳩山政権を批判的に報道するのは、チャンネル桜と産経新聞ぐらいのものです。この産経新聞でさえ、子供手当て法の欠陥を報道し始めたのは、衆議院で論議されるころになってからです。ネットの情報よりはるかに遅かった。従ってネットに普段接していない多くの日本人は、この「子ども手当法が」両院を通過してもいまだに詳細を知らないのだ。我が女房の友人、知人たちは、子ども手当を貰う年代ではないから、子ども手当の実態などほとんど知りません。私の次女は、離婚家庭で母子家庭、それでも子ども手当ては、日本人だけだと思っていたのだ。
2. 「高校授業料無償化法」
公立高校の授業料を無償にして、家庭の教育費負担を軽減するのが目的でその総額費用は、4千億円という巨額費用が必要と見込まれています。私学に通う高校生には公立高校とほぼ同額の年間12万円を「就学支度金」として支給する。年収が250万円から350万円の世帯には約18万円、250万円未満の世帯には約24万円が支給されます。支給対象は、子ども手当法と同じで、日本国内に住む日本人高校生だけでなく外国人高校生にも支給されます。日本に所在する外国人学校については、本国が日本の高校と同等であると認めているか、国際的な評価機関で認定を受けているかどうか、いずれかを満たせば日本在住の外国人高校生に支給されます。ところが、海外の学校に通う日本人高校生は、対象外で支払われません。要するに前にも触れましたが鳩山政権は、日本国籍など全く重視していないのだ。
日本に所在する外国人学校で問題になっているのが北朝鮮の拉致問題がからむ朝鮮学校です。北朝鮮とは国交もないし、国民の多くは、朝鮮学校は対象外にすべきという意見が圧倒的に多い。鳩山首相も当初は朝鮮学校支給に慎重な姿勢を示していましたが、現在では支給対象として認めたい意向です。その結論は8月ごろと予想されています。7月の参議院選前に朝鮮学校を支給対象に決めてしまうと世間から不評を買い選挙に影響が出るとみているからです。
この「子ども手当法」や「高校授業料無償化法」の内容を知ると、思い出すのは鳩山が語った、「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」というこの有名なたわ言だ。私はブログで、鳩山のこの言葉は彼の失言でもなんでもありません。確信犯であり彼の信念でもあるのだと書きました。その証拠として1999年の6月に朝日新聞社が出版していた雑誌「論座」(現在廃刊)に書かれている彼の主張をとりあげました。その主張をもう一度とりあげます。鳩山はこのように書いています。じっくり読んでもらいたい。
「私も職業上、空から日本の国土を眺め下ろす機会が多い。そのようなとき、ふと日本は誰の者か考えることがある。何気なく私たちは、日本は日本人の所有物だと考えている気がするし、その暗黙の了解のもとに各種政策が遂行されているように思われてならない。
しかし思いあがりもはなはだしいというべきだろう。日本には現在135万人の外国人が住んでいる。日本の人口の1%強である。内訳は、韓国・朝鮮人が約半数の68万人、中国人が増えて22万人、ブラジル人も四年間で3倍近く16万人、以下フィリピン人、米国人、ペルー人と続く。
まず、他の国々に比べて外国人の比率がかなり低いこと自体が大いに問題がある。これは外国人にとって、日本は住みにくい国であることを物語っている」
どうですか鳩山の主張は。「日本は日本人の所有物と考えるのは、思いあがりもはなはだしい」などと私たち国民の常識を足げにしているのだ。要するに鳩山には、もともと国家意識もなければ日本人意識など何もないのだ。それを証明するのが、「子供手当て法」であり「高校授業料無償化法」であり、外国人参政権付与等の法制化です。
鳩山は、自分の母親から毎月1、500万円も与えられ、それも6年間に渡って毎月与えられ続けていたことを全く知らなかったということで通しています。考えてみれば現実離れしたまるで御伽噺に出て来るような生活を送ってきたのだ。鳩山は、一般庶民の汗や涙、喜びや悲しみを字面では理解できても、体で理解できないまま育ってしまったのだ。得てしてこういう育ち方をした人間は、乙女チックな「絵に書いたもち」のような理想主義や夢想主義を振り回すものだ。鳩山が振り回すもの、それが「友愛」です。それでも年を取れば、段々現実的になり乙女チックな理想主義など消えていくものなのです。ところがこの鳩山は、もう60歳にもなるというのにいまだに「友愛」を振り回し、国際社会までに持ちこむのだ。彼の発言にはブレも多く時には幼稚ささえ感じるのは当然です。なにしろ鳩山は首相になって初めて人生の勉強をしているからです。首相の人生勉強のため、我々国民はだしに利用されているだけのだ。日本国民にとってこれほど悲劇的なことはない。
「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」と言ってきたが、一言では言えば、鳩山は「バカ」なのだ。乙女チックな理想主義や夢想主義から一つも進歩していないのだ。バカな人間には、面白いことに一つの共通した特徴がある。それは自分がバカな人間だとわかっているやつは一人もいないことです。こういうバカな人間に対して日本語には実に適切な表現がある。それは「バカは死ななきゃ治らない」。鳩山よ、死ななくていい、一日も早く首相を辞めてくれ。それがただ一つ日本のためになることなのだ。
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12 comments »
らりこ より:
2010年4月11日 11:31 AM
鳩山、本当に頭の悪いやつですね。
同じ日本人だと思いたくないです。
私の友人は子供が二人いるんですが、こども手当てには激しく怒りを表していました。
このような内容なら本当にシナ人のような野蛮な民族が偽りで申請し、ぼろ儲けしようとたくらむに違いない!
なんて馬鹿なことをしやがる!
とんでもない売国奴です!!
えんだんじ より:
2010年4月11日 1:09 PM
らりこさん
ブログへのコメントありがとうございます。
ほんとうに頭にきます。日本のマスコミは、本当に悪いですよ。子ども手当てには
なんら大騒ぎしませんでしたからね。
terag3 より:
2010年4月11日 3:44 PM
私の同志の仲間の一人が以前、鳩山新首相が「・・・間違ったらご容赦を」というスピーチに対して
国政を間違って貰ったら困る。甘ったれるな!とお怒りのメールをくれたことがありましたが今までの
総理の中で恐らく最低の人物ではないかと思います。あの村山よりももっと悪いと思っています。
こういう人物を見ていると「家庭に恵まれて良い学校を出て勉強するのは良いがその中には勉強すれば
勉強するほどバカになる人種も出てくるものだ」と言う私の持論が当てはまるような気がしてなりません。
人間はとにかくハングリー精神がなければものにならないのではないでしょうか?
えんだんじ より:
2010年4月11日 6:23 PM
terag3さん
若い時の苦労は、金を出しても買え。現在ではこの言葉を理解できるのは年寄り
だけでしょうね。今では若い時に苦労すれば、すぐ政府が支援しろという有様。
今では誰でも高校へ進学できます。ハングリー精神が育ちようがない。
日本の未来は,本当にくらいですね。
猪 より:
2010年4月12日 9:00 AM
アホ・バカ・ノータリン正にピタリの人です。こんなのを選んだ日本人が世界で恥をかくのですが、選んだ人が怒らない事がこれまた恐ろしい事です。
勉強したい人は金がなくても勉強する為に努力したものです。母親から毎月60歳を過ぎても1500万円頂戴して居たのを知らなかったで押し通す人間の神経も判らない。
子供手当も民主党には衆議院・参議院合わせて400人近い日本語の読める議員が居るのですが(意味を理解できない?)誰も声を出さないのも変なものです。こんなことで景気が上がると考える軽い奴ら呆れている毎日、ホントにイライラして居ます。
「立ち上がれ日本」にたいして「たそがれ~日本」と言った、育てられた恩を忘れた忘恩の輩に一言。
”シルバーが 起ちし日本に 若者の 赤き血汐よ、いずこのに在りや”
えんだんじ より:
2010年4月12日 3:57 PM
猪さん
「立ち上がれ日本」もいいけど、小さな保守系の党ばかり乱立すると、結局は民主党が漁夫の利を得やしないかと心配です。これで参院選で、民主党が過半数でも取ると、本当にこれで日本はおしまいです。
猪 より:
2010年4月13日 10:28 AM
お早うございます。元クラブの人達とも偶に会合を開きますが、先日集まった所で長老たちは民主と渡辺には入れるなよ。
「立ち上がれ日本」を比喩した報いは大きいと思いました、シルバー票はバカには出来ません。
周りでもシルバーの殆ど選挙の話をしないような人でも民主党には入れない。「たそがれ」などと言ったのは普通ならマスコミは「差別」と大騒ぎするのに一言も誰も言わないでしょう。
テレビを良く見てるシルバーも反発して居るのですが一般の人でも危機感を抱いています。投票率の高い年代を敵に回したと思います。民主党の過半数行けば日本がお終いでしょう、怖い事です。
えんだんじ より:
2010年4月13日 5:42 PM
猪さん
今朝の産経新聞によると昨年の衆議院選挙では、65-69歳の投票率85%、70歳ー74歳の投票率は83%で年代別では一番高いのだ。人口にしたって65歳以上の人間が一番多いのです。65歳以上の人間が民主党に投票しなければ民主党政権をつぶせるのだ。
渡辺にしたってお互いがんばって民主等政権を倒しましょうぐらいのエールを送って当然なのです。二世議員の若造がえらそうな口をたたいて本当に腹がたちます。
猪 より:
2010年4月14日 10:28 AM
えんだんじさんの様に外国で仕事をされた人や、苦労したシルバーの人達の心と経験を知らないから勝手な事を言えるのでしょう。
民主党を倒して、鳩山・小沢を倒して新しい道が見えてくると思うのです。自分だけを考えているような人達に、とても日本を預けるわけにはいきません。
えんだんじ より:
2010年4月14日 8:31 PM
猪さん
全く同感です。
猪 より:
2010年4月22日 9:51 AM
昨日の党首討論を見ていましたが「愚」を認めた首相を始めて見ました。えんだんじさんの「バカ・アホ・ノータリン」でも読んでいたのでしょうか?実に素直にバカな一マスコミのコメントを認めてしまう。バカな日本の首相、降参でした。
この鳩の回答に拍手する民主党議員団には呆れてものが言えませんが、家内が鳩山首相を「この人は責任て言葉を知らない人ですね」と言いましたが「そうだな」としか返事が出ません、参りましたね。
えんだんじ より:
2010年4月22日 9:33 PM
猪さん
4月25日(日)に「鳩山のバカ、アホ、ノータリン」(その5)を掲載します。