「大東亜戦争は、アメリカが悪い」の英文版「The USA is responsible for The Pacific War」
を世界中に、いや少なくともアメリカ中に売り込みたい。そのために英文版を大量発注する資金を稼ぐためのベストセラー作品を作り出そうと売りだしたのがちょうど2年前、2015年の9月に文芸社から出版したのが「えんだんじ・戦後昭和の一匹狼」。
この本は私の波乱万丈の一生を描いた自伝的小説だが、私によれば本が立派過ぎたのだ。B6版のハードカバー、ページ数363頁、値段1,600円+税。私あてに個人的に書評を書いてくれた人たちは皆絶賛してくれたが、やはり何といっても私は無名人。もっと簡単に手に入りやすい本にしなければ思い、新しい本を文芸社から文庫本を出すことにしました。本の題材ももっと受け入れやすい物にしなければと思い書いた本のタイトルは、「戦後昭和の女性たち」、八つの女性短編小説をまとめたもので、ページ数243頁、値段700円+税。これなら持ち運びに便利で、しかも本の内容が思想信条に関係ないから読みやすいのが特徴です。
これまで私の著作は、男性読者中心だった。ぜひ今度は女性読者層を引き込みたい。それによって売り上げ部数を伸ばしたい意向もあった。ある時ある人から言われました。「戦後昭和の女性たち」ではまるで論文のタイトルみたいで、女性短編小説集ならもっとセンスの良いタイトルがあるのではないかと忠告された。「戦後昭和の女性たち」以外のタイトルを考え出せなかった理由を示すには、この本の目次を見てもらわなければなりません。目次は、
一。綾子の無念さ
二。幸子の試練
三。つばめとお松
四。愛人関係契約書
五。春江とさやかの生き様
六。栄子の帰郷
七。佳代子の心変わり
八。天国での女性体験
この本はこの八つの短編小説で10人の女性の生き様を描いております。一人か二人の女性の生き様を描いた小説なら、一人か二人に凝縮した素敵なタイトルが浮かぶかもしれませんが、10人の女性を平等に扱わねばなりません。その10人を凝縮した素敵なタイトルを決めるのはむずかしかったので「戦後昭和の女性たち」に決めました。10人の女性たちと同時に10人の男性たちも登場します。この10人たちの男性のなかに私も登場しますが、私が他の男性を描く場合、どうしても自分に似てくるのです。私の筆力不足もあるのでしょう。それでも一つ、一つの短編小説が生き生きと描かれていれば問題ないのですが、皆さんが読んでいてどう思うかどうか不安なところもあります。
私は「つくる会」初めいくつかの保守の会に所属していますが、皆さん、非常にまじめな方が多い。政治、歴史、経済、教科書問題等々、難しい話を一年365日話続けてもあきることがないようです。私はその奥様方に同情いたします。「戦後昭和の女性たち」を読んで、たまには若いころ、二人でデイトしたころを思い出して話合うのもいいのではないでしょうか。
本の内容もさることながら、私にはもう一つ心配な点があった。本のカバーデザインをどう思ってもらえるかです。私は文芸社に昭和の娯楽の殿堂と言えば日劇だから、夜の日劇を明るく照らし、その前を二、三人ぐらいの若い女性たちが歩いているような写真風景を求めた。文芸社は早速探したが、見つからず、夜の日劇から銀座方面を映した写真、とそのほかの写真を見せてくれた。その中から私が選んだカバーデザインが現在使用しているものです。私はこのカバーデザインをすごく気に入っています。しかし老人の少女趣味だと言う人もいれば、私の精神的若々しさ出ていていいという人もいれば、私の女房みたいにこれだと女性読者層だけしか読まないのではと心配という人もいます。皆さんはこの本のカバーデザインどう思われますか。