司法が日本を滅ぼす、すなわち数々の裁判判決が日本を滅ぼすと言われ続けてもう数十年たっています。先月9月4日、最高裁大法廷で裁判官14人全員が、結婚していない男女の間に生まれた非嫡出子(マスコミでは婚外子と呼び、私と同年齢以上の人間は私生児と呼んでいた)の遺産相続分を嫡出子の半分と定めた民法の規定は、憲法違反であるという判決をくだした。結婚していない男女の間に生まれた非嫡出子(婚外子、あるいは私生児)の遺産相続分は嫡出子の半分と定めた民法の規定は、110年以上にわたって維持されてきた。この「嫡出子の半分」という憲法の規定は、長い間賛成、反対の意見があっても有効であったことも事実です。平成7年にもこの問題がもちあがり、最高裁大法廷では「この規定は、法律婚の尊重と婚外子の保護の調整を図ったもの」と評価し合憲の判決をくだしたのです。
平成7年の時、「合憲」だったものが18年後の平成25年では「違憲」だというのです。それではなぜ違憲にしたか、すなわち違憲判断の決め手は何だったのか。我々は、裁判官の提出した「法廷意見要旨」を読まなければなりません。
先月9月12日づけの産経新聞「正論」で埼玉大学名誉教授、長谷川三千子氏が「法廷意見要旨」を読み、次のように報告しています。冒頭にはこう書かれているそうです。
「相続制度を定めるにあたっては、それぞれの国民の伝統、社会事情、国民感情なども考慮されなければならず、その国における婚姻ないし親子関係にたいする規律、国民の意識などを離れてこれをさだめることはできない。」このような熟慮しているなら平成7年と同じ「合憲」という判断がでたでしょう。しかしこの最後の文、「その国における婚姻ないし親子関係にたいする規律、国民の意識などを離れてこれをきめることはできない」と書いていますから裁判官たちは意識の変化を感じたのでしょう。結婚観の変化もあれば、いわゆる事実婚による非嫡出子が1.2%から2.2パーセントに増えているという事実はある。しかしそれはこの問題に直接かかわることではないと意見書もはっきりと述べています。
ところが長谷川三千子氏が、「法廷意見要旨」の中で注目している記述は、現在欧米諸国でこのような規定を持つ国がないという記述と「国際連合の関連する委員会」が我が国のこうした規定に「懸念の表明、法改正の勧告などをくりかえしてきたという記述でした。これ以外に、これといって違憲判断の決め手になるような話はみあたりませんと書いているのです。
私は最高裁大法廷裁判官、14人の裁判官全員が違憲と判定としたニュースを耳にした時、瞬間的に外部からの影響あるいは圧力を受けての判定ではないかと疑ったがやはりそうだったのです。常識的に考えれば平成7年の時には、最高裁の裁判官の見解が分かれて10対5で合憲になっているのですから、当然今回も表が割れて当然なのです。それだけ複雑でデリケートな問題なのです。にもかかわらず今度は14対ゼロという一方的な採決です。なんのための裁判官なのかと言いたい。それでは世間に発表されている数字などを使って私の反対意見を披露しましょう。
1.内閣府はこれまでに婚外子をめぐる世論調査を平成8年、18年、24年と三度行ってきています。相続格差について「現在の制度を変えない方が良い」と「相続できる金額を同じにすべきだ」の回答を比較すると「現在の制度を変えない方が良い」の回答度が高いのです。時代的変化はあまり変わらないのです。
2.現在、欧米では嫡出子と婚外子の間で相続分に差を設けている国はありません。そのため長谷川三千子氏が主張するように「国際連合の関連する委員会」が我が国の相続規定に懸念の表明、法改正の勧告などをくりかえしてきたのです。それでは欧米諸国の婚外子存在の割合を見てみましょう。2011年の出生数における婚外子の割合は以下の通りです。
フランス 約56%、ノルウェー 約55%、英国 約47%、米国 約41%、ドイツ 約34%、イタリア 約23%、日本 約2.2%。
日本の婚外子の極端な少なさが強調したい。私は若い日本女性に言いたい。日本の男性は、家の中で家事をする時間が欧米に比べて少なすぎるという不平があります。欧米人の男性は、家事で多くの時間を割くが、婚外子つくりにもはげんでいるのです。
欧米諸国も最初から婚外子の相続に制限がなかったのではありません。相続の制限をはずしたら急激に婚外子が増えた一因でしょう。日本は法律婚を大事にし、婚外子をふやしたくないのだとなぜ国連など国際社会に向かって言えないのかというのです。
3.婚外子の相続権を全面的に認めることによって法律婚による嫡出子や母親にかかる迷惑にはしらんふりです。こんな不公平なことありますか。人間は誰でもうまれた時完全に不平等に生まれるのです。私は婚外子に生まれた人には、気の毒だけどこの不平等の中の一つとして解釈してゆかねばならないと思っています。それでも一人の人間として父親が死んだ時には、半分を相続できるのが妥当ではないかと思っています。平成7年に最高裁が合憲と判断したのは、「法律婚の尊重と婚外子の保護の調整を図ったものとして評価したからです。なぜ現在最高裁の裁判官たちは、そろいもそろって違憲にしたのか、私には全く理解できません。
長谷川三千子氏は、名文句を書いています。「ここには、国連の振り回す平等原理主義、『個人』至上主義の前に思考停止に陥った日本の司法の姿をみる思いがします。」
要するに日本の裁判官として非常に不甲斐ないのです。
ここまでは、読者の皆さんもどこかの新聞や雑誌で同じような主張を読んでいることでしょう。ここからは、私独自の意見を追加させてもらいます。裁判官、特に最高裁の裁判官は、エリート中のエリートでしょう。我々一般庶民、特に下層階級からの這い上がり者、成り上がり者とエリートとの違いは皆さん何だと思いますか。這い上がり者とは私のような人間で定年になっても働かなくてもなんとか人並みに食っていける人間、成り上がり者は、金持ちの人間で定年になっても贅沢して暮らせる人間です。この這い上がり者と成り上がり者とエリートには決定的な大きな違いがあります。何だと思いますか。信念、信念の強さです。エリートには信念の強さなどありません。あるのは迎合力です。力や権力に迎合するだけではありません。思想にも迎合していくのです。絶対的な傾向と断言できませんが、この傾向が強いのです。
これに日本人としての特徴が加わっているのではないかということです。外国人と比較して日本人の特徴は、日本人の同調姿勢です。この同調姿勢が和の文化につながるのですが、あまりにも多くの賛成者がいると、反対者は自分の意見を主張するのに躊躇してしまい、自分もおもわず賛成者になってしまうことです。そのため主催者は、責任逃れの一つとして絶対多数の賛成、反対者ゼロを作り出すことさえするのです。婚外子の相続問題は、賛成、反対いずれも多いので非常にデリケートです。それだけに全員賛成にして責任逃れをしようとしているのではないかとも考えられます。いずれにしても、不甲斐ない裁判官のため、今後は日本でも婚外子や事実婚が増え、いずれは同性婚も法的に認められるのも時間の問題になってきているのではないか。しっかりしろ、裁判官、君たちは日本人だろ。日本の伝統、文化を守れというのだ。
本日のブログ記事をもって、「えんだんじのブログ」は、満5年を終了しました。来月から「えんだんじのブログ」は、6年目に入ります。ここまで書き続けてこられたのも皆様のお蔭です。ありがとうございました。これからもご贔屓のほどよろしくお願いいたします。
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25 comments »
大森博 より:
2013年10月19日 9:53 AM
満五年終了おめでとうございます。これからもお元気で「世直し論」を書き続けられることをご祈念申し上げます。
嫡子の合憲は先生仰る通りおかしいと思います。
有力紙の記者がなぜ憲法違反と指摘しないのか全く理解できないです。記者の資質が落ちましたね。
国民も騒がないのは不思議です。国中がみんな痴呆症になってしまったのでしょうか。
裁判官は常識的な判断が出来ないのでしょうか?高等教育は受けたが教養のないやつが多い世の中になってしまいました。
要は妾の子にも財産を分けよと言うことですよね。
家庭分解につながります。
本妻の心情を全く理解しない判決ですね。
terag3 より:
2013年10月19日 1:27 PM
えんだんじさん
この問題は、新聞等で読んだので少しは知っていましたが、このたびの解説で
その詳細が分かりました。
特に、2項の数値には驚きました。諸外国では婚外子の割合が何と半数以上
もあるとか、それは正に諸外国の亭主たちは、<欧米人の男性は、家事で多く
の時間を割くが、婚外子つくりにもはげんでいるのです>・・・全くその通りです。
国際連合の関連する委員会が日本の規定に、いちゃもん付けて、懸念を表明
そして法改正を勧告するなど・・・そしてそれに迎合するようなこのたびの最高裁
判断。許せません。
えんだんじさんの仰るように<日本は法律婚を大事にして婚外子を増やしたく
無いのだ>と声を大にして主張すべきだと思います。
そのためには、先の諸外国と、日本の現在の数値を示せば諸国の現状との
違いが鮮明になり理解されるものと思います。
確かに色々と価値観は多数、存在しますが、ふしだらな男女関係がこれ以上
多くなっては日本人の、これまで延々と築き上げてきた誇るべき伝統、文化が
汚されていくようで、それこそ日本にとって大きな懸念材料になります。
男女関係にそんな固いこと言うなとか、ましてや同性婚を認めろなどと、ふざ
けるなと叫びたいです。
確かに、法律婚による嫡出子と、非嫡出子の財産相続を平等にすると言うのは
一見、人権問題から見れば当然だとも思えますが、それでは社会の倫理感とか
道徳と言うものを無視することに繋がり兼ねないと思うのです。
「法廷意見要旨」については、世界の現状と日本の現状についての評価はどの
ように記されているのでしょうか?
えんだんじさんの<しっかりしろ、裁判官、君たちは日本人だろ。日本の伝統、
文化を守れというのだ。>については全面的に支持致します。
これからも継続して、ガンガンと吠えて下さい。応援しています。
中年z より:
2013年10月19日 6:40 PM
5年間の連載お疲れ様です。これからも期待しています。
さて、最高裁判事14名は、ここしばらく総選挙がないため、国民審査から免れている安心感から、馬鹿な判決を下して、恬として恥じないのでしょう。
terag3 より:
2013年10月20日 9:46 AM
えんだんじさん
<欧米諸国の2011年の、出生数における婚外子の割合はフランス 約56%、
ノルウェー 約55%、英国 約47%、米国 約41%、ドイツ 約34%、イタリア
約23%、日本 約2.2%。>・・・・と言う数値には、本当に驚きました。
ところで、女性が強姦されたら、強姦された女性が悪いと処刑される戒律厳しい
イスラム諸国では、この数値はどうなっているのでしょうか?
それにしても、婚外子の割合が56%のフランスや、55%のノルウェーそして
英国も二分の一に近い、47%など、本当なのかと疑ってしまいます。
そのような国々は、性に対してだらしが無い国だと日本人は考えてしまいます。
上記日本の2,2%という数値は、それだけ日本人は法律婚を大事にしていて
他人から私生児などと後ろ指を刺されないように、国民の大多数の人々が自己
を厳しく律している証拠で有ると思うのです。
何も国連から指摘されたからと言って、それに振り回される必要はありません。
日本には日本独自の考え方が有って当然です。
まさに「しっかりしろよ、裁判官!」・・・・ですよね。
えんだんじ より:
2013年10月20日 3:20 PM
大森さん
ブログへのコメントありがとうございます。
<高等教育をうけたが、教養がないやつが多い世の中になってしまった。
全くそのとおりだと思います。物事を法的に考えることも大事だが常識的に考える事もも大事なのです。
常識的とは何かといえば、文化、伝統、慣習を合わせたものです。
えんだんじ より:
2013年10月20日 3:32 PM
中年zさん、terag3さん
ありがとうございます。これからもがんばり続けます。
森 武蔵の守 より:
2013年10月25日 10:43 PM
驚きました、この数値!婚外子の米欧6ケ国における平均数値42.7%に対する日本の極端な少なさ2.2%は、明らかに文化の違いを示しています。にもかかわらず、最高裁14名全員一致で、憲法違反と判定するとは。彼らの法の専門家としての見識を疑うと同時に、今更ながら、最高裁よ、お前もか!の感が致します。
彼らに対して、無言有言の政治的圧力がかかったであろうことは、十分想像できます。我が国における文化破壊・国体破壊につながるような勧告の多くが、国連を通して日本に向けて発信され、これを受けた日本政府は、売国奴ともいえる男女有識者を故意に選定し、政府に答申させることの常態を繰り返してきています。
売国有識者が裁判官に変わっただけであり、彼らは国柄を守ろうとする意識も勇気も気構えもありません。誠に信念無きエリート群であり、個々の主体的な意思と、武道の心得の有無とは決して無関係ではないと私は考えますが、戦前のエリートの中には、陛下の百僚有司として骨のある硬骨漢が有名無名、多数いたものです。今日よくもてはやされる、ユダヤ人へのビザ発給で有名な外務官僚も、自ら志願した予備役陸軍少尉であったと思います。兵役訓練の辛さは「志願で来るバカもいる」と言われる程の厳しさでありますが、それはさておき、国連というだけで何やら権威と思い、ありがたがる日本人こそ、対外宣伝に負けた馬鹿者であり、国際政治と歴史の学びに対する大不勉強を露呈しています。
いまだに国連の敵国条項は日本・ドイツ他、イタリア・ハンガリーに対してすらも有効であると思います。
ドイツから見れば、イタリアが第二次大戦の戦勝国を名乗るなど笑止の至りであると同時に、ユダヤ人の大量虐殺を実行した手前、すべてをナチス党に責任転嫁いたし、国家としての戦争謝罪なぞ、金輪際しておりません。のみならず、米国の原爆投下同様、自国の蛮行を他所に向けるべく、しきりに「南京大虐殺」を言い立てる、卑怯な國であり、その「人柄の悪さ」は、シナと古来から良く気が合うようで、袁世凱以来の新軍始め、ドイツ製戦艦定遠・鎮遠で日本海軍を苦しめ、ピーナッツ野郎こと蒋介石閣下とはグルになり、日本に対する侵略戦争「上海事変」を企んだ、深~い仲であります。
要するに国連のいかがわしさと、グローバリズムの陰謀に、早く日本国民も気づくべきであり、羽田首相のごとき、着任の発言に「羽田内閣は国連主義を第一としてゆく」などの、飛んでも発言など、後の「友愛総理」同様、日本破滅の音頭振りと見受けるばかりであります。ひょっとすると彼らは確信犯であり、でなければ、単なる阿呆であります。
ジュネーブの国連本部周りのホテルには、アフリカの部族国家ともいうべき、民族衣装を着た黒人男女が闊歩しておりました。彼らも国連職員として外交官同様の特権と高給を給付せられ(彼らの人件費は国連加盟国中、日本が多くを分担しています)、ジュネーブ本部の地下の日用品販売店で、無税で高級ウイスキー他、大量の買い物をしております。日本の常任理事国入り阻止など、議決権を有する、この国連ゴロともいえる部族国家の要人達を、シナが買収すれば、いと易きことと見受けました。
自前の核も戦闘機も持たぬ日本が、「常任理事国=喧嘩止め男」入りを願うなど、分をわきまえぬ、おおたわけと推察致します。我が自衛隊を国連軍に供出すべきなどと、まじめ顔で語る人士達には、銀座の並木を闊歩する、国連所属のシナ・ロシア軍不良兵士が想像できないのでありましょうか?
仮に国連が「全ての国の王制廃止、天皇制廃止」を議決勧告すれば、一体どうするつもりか?国連軍としての日本人部隊が、自衛隊の同胞と合い撃つ悲劇も、軍隊の性格を知らぬ日本人には、理解すらできぬ道理のようです。
誠におめでたい、グローバル日本でありますが、ギリシャ・ローマ以来、西洋人はよくわきまえております。「最終的に自由を担保するのは個人の暴力なり」と。アメリカの銃社会は「民兵の國アメリカ」をよく象徴しており、各家庭のライフル銃こそが、国民の自由を担保しています。日本人がどう思おうと、アメリカ社会からライフル銃はなくならないでしょう。何としてもこの銃を、アメリカ国民から取り上げたいと願う、国連につながる勢力が、古くからアメリカに存在するように思えてならないのは私だけでしょうか?真珠湾攻撃の政治的愚行は、どうしても納得の行かない御前会議の決断であり、このたびの最高裁裁判官14人の一致判定にも、1941年12月同様、日本の文化・伝統の破壊につながる、日本国内の、秘かな裏切り者の影を感じてならないのです。
terag3 より:
2013年10月26日 11:36 AM
森 武蔵の守さんへ
ご説、ごもっとも全く同感です。
戦前のエリート教育で、日本にとって極めて優秀な逸材を数多く輩出しましたが戦後、GHQによる洗脳で、いわゆる進歩的文化人、知識人たちは、エリート教育=軍国主義と決めつけてこれを排除しました。
その結果が現代日本の、官僚、政治家、財界人等、日本をリードしてゆく人物たちの不甲斐なさ、目に余るものが有ります。先日も同い年の友人と、この、エリート教育について慨嘆しあったばかりでした。
そしてまた、「国連主義を第一としてゆく」と言った、羽田内閣・・・・小沢も同じでしょう・・・彼らは自衛隊を軍隊と認めたくないため、国連が有る、国連こそ世界の警察であると思っているのでしょう。
これなど正に、国連を権威と有り難がる、対外宣伝に負けた、オオバ○者の日本人たちと言うべきです。現在、安倍政権によって教育改革が叫ばれていますが、是非、戦前のような「エリート教育」の復活を目指して欲しいものだと痛感しています。
何々政経塾・・・のようなものでは駄目なのです。日本国としてのエリート教育で無ければならないと思っているのですが如何なものでしょうか?
えんだんじ より:
2013年10月26日 1:21 PM
森 武蔵の守さん
怒りの感情全く同意同感。私は時々、日本には現在、保守革命、あるいは保守クーデターが必要じゃないかと思うことがあります。
えんだんじ より:
2013年10月27日 4:53 PM
terag3さん
現在日本のエリートの最大の欠点は、国家意識がまるっきりないに等しいことです。これを若い人たちに持たせるには教育しかありません。その教育が改善されるのはいつか。夢のような話で情けないです。
森 武蔵の守 より:
2013年10月27日 11:22 PM
えんだんじ様、terag3様、まことにこの国は来るべきところまできてしまっているように思えます。
先月、所要があり、たまたま工学院大学内のロビーを突っ切り、抜け道としたところ、学内の案内に「孔子学院」との案内プレートが見受けられました。はて、工学院大学で孔子様の御教授とは、近頃の理工系も毛色が随分と変わったものよと思い、調べてみれば、何と学院長は「西園寺某」とあり、もしそうであるならば、父?西園寺は例のゾルゲ一味の巨頭であり、最後の元老院の祖父すら第一次大戦後のベルサイユ会議では、フランスでの御学友クレマンソーとつるみ、別名「スフインクス」と揶揄された、グータラ日本全権でありました。
表だった日本叩きは、この会議から始まっており、後の日米戦開始の頃の米国メンバーの多くが、国際金融資本の傀儡とうわさされた、ウイルソン大統領以下の随員として名を連ねています。いまだにこの日本の名族は、我が日のもとに仇をなすや、否や?一体何を日本でいたそうというのか、彼らはシナより帰国、いまだ健在と見受けました。
戦前は日独防共協定で、ナチスドイツの日本に対する「間接侵略」で巨額の金が動き、また今日ではシナの「間接侵略」で同様に致され、特に経団連のポンポコ狸おやじのテレビインタビューなどには、正気の国家観などの哲学は微塵も感じられず、戦前にトヨタ織機が、現地シナでの工場破壊にあったことなどを含め、大量のシナ引き上げ邦人を生んだ、日本排斥・日貨排斥の乱暴狼藉から、邦人の虐殺(斎南事件・通州事件)に至るまで、知らぬ存ぜぬ顔の脳天気振りに、ただただ呆れかえる日々にございます。
00政経塾も怪しい限りでございますから、正気の国家観を我が子孫達に教育するためにも、私立の防衛大学(国防は軍人の専有物にあらず)を、瀬戸内の無人島を買い取り、中高一貫の武士道教育・全人教育を行うのが早道かと考えたり致します。実弾射撃はアメリカで実施、見識高い文官を中心とし、退職自衛官から有為の人材を集め、教官と成すくらいのことを、経団連もやってみろ!といいたいですね。
terag3 より:
2013年10月29日 2:50 PM
えんだんじさん、森 武蔵の守さんへ
お二方のご意見も私同様に、今後の日本再建の鍵は、教育に有りと言うことで一致しました。特に森 武蔵の守さんのご意見に有るような、瀬戸内海の無人島を買い取り、私立の防衛大学校を設立し、中高一貫の武士道教育・全人教育を行うと言うのは大賛成です。実現させたいものだと痛感します。
ところで、お話に有った工学院大学で「孔子学院」の案内プレートを見かけたという件ですが、日本以外の国でもこの「孔子学院」が話題になっています。どうも情報収集、その他、胡散臭い臭いがすると言うものです。「孔子」と言えば春秋時代の高名なる思想家であり学者として尊敬すべき偉人でありますが、「孔子学院」と言うのは孔子とどのような関係が有るのでしょうか?
実は3~4年前に、横須賀商工会議所で、孔 健氏(孔祥林1958年)という、孔子75代直系子孫の講演会が有り聴講したことが有ります。孔 健氏は、社団法人世界孔子教会の会長で日本人の奥様と結婚されて幅広く講演活動、その他著作や評論にと活動されています。
その時の演題は「日本人の発想、中国人の発想」と言うものでしたが、両国民の発想が全く異なる点が詳細に分かる、とても参考になる講演会でした。
この孔 健氏と「孔子学院」とは関係が有るのでしょうか?それとも学院長の「西園寺某」というのは全く異なる組織の人物で、名前だけ「孔子」というのを利用しているだけなのでしょうか、とても気になります。
terag3 より:
2013年10月30日 7:26 AM
えんだんじさん
先ほどの私のコメント中に、社団法人世界孔子教会と書いてしまいましたが、教会ではなく協会の変換間違いですので、訂正いたします。
森 武蔵の守 より:
2013年10月31日 1:07 PM
terag3様、wikipedia/yahoo検索で当たった限りでは、「孔子学院」は中国政府管轄の中国語教育機関であり、世界各国に分校も合わせると369校あるとされ、孔子の名を冠していますが、儒学教育機関ではありません。
日本では、工学院大学・桜美林・早稲田・立命館・愛知・大阪産業大・関西外語・札幌大・福山大・岡山商科・中医薬など、多くの教育機関に開設されています。アメリカや欧州にも多数存在し、当然欧米からは批判的な評価も受けています。「評価」の詳細については、えんだんじ様のブログに御迷惑がかかるといけませんので、ここでは控えさせていただきますが、インターネットで「孔子学院」と検索すれば、直接にお読みいただけます。米国国務省にとっても、中共に有利、アメリカにとっては不利益をもたらす情報を教える機関や教員を、アメリカ国内にとどめておくのは問題だとするのは当然と思いますが、日本では、まったく放任状態の様子です。
西園寺一晃に関してもwikipedia上で、経歴が閲覧できます。(さいおんじかずてる、は1942年西園寺公一の長男として
生まれ、1958年、一家で中国に移住。1966年、北京大学経済学部政治経済学科卒業後、朝日新聞社に入社、調査研究室に勤務。2013年3月に工学院大学孔子学院院長、日中友好協会全国本部参与、東京都日中友好協会副会長、北京大学日本研究センター在外研究員)などの肩書を有しておいでです。元総理大臣で最後の元老として知られる西園寺公望の曾孫にあたります。『「周恩来と池田大作」の一期一合』潮出版社2012年など、複数の著作があります。
西園寺一晃氏の思想内容は、「歴史を忘れてはならない」とのインタビュー記録がPCで検索できます。小生の感想は、中共のプロパガンダそのものに読みとれ、単純には信頼できませんでした。「歴史を忘れてはならない」の語はそのまま、お返し致したく思います。
また孔健氏は、山東大学日本語学科卒、1985年来日。孔子の第75代直系子孫、「社団法人世界孔子協会 会長」であり、日中関係について評論しておられます。テレビ朝日(ビートたけしのTVタックル、朝まで生テレビ)やフジテレビ、日本テレビ、TBSなど、多くの番組に出演、講演も行っています。『中国この腹立たしい隣人』辛坊治朗共著などがあります。
「孔子学院」との直接的なつながりは不明です。なお、孔子77代目以降79代目も、直系の系譜は中華民国に居住しています。
日本人は「友好」という言葉に踊らされ、情報に対して脇が甘く、ある大学教授などは、「中国はみんないい人ばかりだよ!きみっ、NHKのシルクロードシリーズ見たでしょう?」とくる程度ですから、政界財界・マスメディアも、相当「間接侵略」を受けていると見られます。
以下は、中国共産党「日本解放第二期工作要綱」の一部、抜粋です。
B 工作主点の行動要領 1、展覧会・演劇・スポーツ―略ー
2、教育面での奉仕 A 中国語学習センターの開設。―略ー
B 大学への中国人中国語教師派遣の申し入れ。中国語学習センターを開設し、日本人青年層に中国語学習熱が高まったところで、私立、公立の大学には個別に、国立大学については日本政府文部省へ中国人中国語教師の派遣を申し入れる。申し入れを婉曲に拒否した場合は、「我が国の純然たる好意、奉仕の精神に対する非礼」を責めれば、日本人のマスコミも大衆も、学生も許さないであろう。しかし、第一回で全勝を求める必要はなく、全国大学の過半数が受け入れればそれでよい。後は自然に受け入れ校は増加してゆくものである。
C 委員会解説。「中日文化交流協会」を拡大し、―略ー
他にも、「議員を個別に掌握」「招待旅行」「対自民工作」「対社会・公明・民主各党工作」「極右極左団体工作」と続きますが、以上は、『国連の正体と日本再建の指針』矢崎好夫著、P62~P87からの引用です。
証拠は、「この通りに、日本の現状が歩みつつある」という、その一事で十分と思われます。
以上、長々とすみません。
えんだんじ より:
2013年11月1日 10:54 AM
森 武蔵の守さん
森さん、情報ありがとうございます。西園寺一晃、このような人物が存在していることは、知っていましたが、
名前を思い出さなくて困っていました。1958年といえば、私が20歳の時です。この時一家で中国に引っ越したのです。そして朝日新聞入社。うさんくさい、実に警戒すべき人間です。
孔子学院のこともありがとうございました。森さん、いろいろとくわしいですね。ありがとうございます。
terag3 より:
2013年11月1日 5:35 PM
森 武蔵の守さん
孔子学院について詳細な情報を有難うございました。
実は平成18年7月に横須賀商工会議所で、私が所属していたNPOとの共催で、孔 健氏の講演会「日本人の発想、中国人の発想」が開催されました。
その中で開口一番「論語読み論語知らずという言葉がありますが、中国の大衆より、日本人の方が孔子を尊敬しているから、日本人の方が論語を知っていると思います」と言い、さらに「私のライフワークとして論語を普及したい。そのために中国語と日本語、英語の三カ国語に翻訳して全国オーナーズクラブの10万人に5万部を出した」と語っていました。
そして、その講演の内容は偏見もなく、ごく普通に、両国を対等に見て評論していて好感が持てました。
森 武蔵の守さんが仰る <「孔子学院」は中国政府管轄の中国語教育機関>とは、どうも違うようですね。
・・・ということで現時点では、孔 健氏の活動を支持したいと思っています。情報をどうも有難うございました。
匿名 より:
2013年11月10日 2:44 AM
たまたまこのサイトが目にとまり、最高裁判決について誤解のあるように感じたので一言述べさせていただきます。
一点目に、非嫡出子自身には何の落ち度もありません。落ち度がない者に責任を問わないのは法の大前提です。
二点目に、「法律婚は尊重されるべき。内縁は卑しむべき」との価値観に立ったとしましょう。これを達成するためには様々な方法があり、非嫡出子の相続分を減らすことはその一つとして有効(かもしれない)です。しかしながらほかの手段を取り得ること、一点目の理由に鑑みると別の手段をとるべきと考えます。
最後に、最高裁は恣意的な判断をしたわけではなく、上のような客観的中立的な判断をしたまでであって、なんら政治的判断をしたわけではありません。(これはよくある司法に対する誤解と思われます。9条にたいする判断を司法が回避するのも、司法が政治的判断を民主的コントロールの及ぶ立法府に委ねているからです。)もちろん、立法的解決が望ましかったことはいうまでもありません。
えんだんじ より:
2013年11月11日 7:45 AM
匿名さん
ブログへのコメントありがとうございます。
非嫡出児になんの落ち度がないことは同意です。しかし両親が裁かれないであれば、「親の因果が子にむくい」が出るおは当然です。最高裁は恣意的に判断したわけではないというお考えですが、それは匿名さんの考え方、私とはちがいます。匿名さんの考え方が正しいのではなく、また私の考え方が正しいのでもありません。要するに考え方の相違です。
terag3 より:
2013年11月11日 9:49 AM
匿名さんへ
最高裁判決についてのご意見、有難うございます。そのご意見の内容を良く考えてみました。
一点目の非嫡出子自身には、何の落ち度も無いという点、、全くその通りです。
二点目の法律婚と内縁の価値観についてですが、日本は一夫多妻制ではありませんから
正妻のほかに、妾を作って子を産ませるというのは、日本では、どうしても白眼視されます。
非嫡出子の相続分を減らすことは、法律婚を尊重するという目的を達成する手段のひとつ
として有効というのでは無く、法律婚の家族を守る手段として当然のことだと考えます。
従いまして非嫡出子に落ち度がないという理由に鑑みて、別の手段があると言われるのは
どのような手段でしょうか、宜しければご説明頂きたいと思っています。
最後に最高裁は恣意的な判断をした訳ではないと仰っていますが、最高裁判決と言えば
世間一般でも、それを判例として重用する筈で、大きな影響を与える重大事です。
匿名 より:
2013年11月13日 9:32 PM
二点目について、不倫の相手方は、現在では姦通罪(女性のみ処罰し不平等なため廃止)が廃止され刑事上の責任こそ負いませんが、不法行為に基づく損害賠償請求は認められています。更なる保護が必要であれば何らかの立法措置をとればよいでしょう。
匿名 より:
2013年11月13日 9:54 PM
「法律婚の家族を守る」とおっしゃいますが、男女間については、不倫相手は相続権を持ちません。法律婚の家族の保護が図られています。
しかし、親子間で考えると子どもには何の落ち度も無いわけですから、平等に相続権を保証すべきです。子どもが成人していれば不倫をした親と生計は別でしょう。未成年であれば、親と生計が同じであるがために感情的な問題もあるでしょうが、子どもには故人が生きている間は養育費を請求する権利があったわけで、これが消滅した以上、相続権を代わりに保証すべきでしょう。親の問題はあくまで不法行為の問題として解決されるべきです。
terag3 より:
2013年11月14日 10:16 AM
匿名さんへ
ご返事をお待ちしていました。本日ご意見を読ませて頂きました。
中々、興味深い議論になってきたようで喜んでします。
不倫の相手方に対しては姦通罪が廃止されているため刑事責任は負わないという点に
ついては分かりますが、不倫相手(正妻から見れば夫が不倫した相手の女性)に対して
不法行為として損害賠償を請求できるそうですが、具体的にはどういうことでしょうか?
また不倫した夫に対してはどのような損害賠償が求められるのでしょうか?
それから更なる保護が必要であれば立法処置と仰っていますが、不倫をさせないような
保護という意味でしょうか?それはどのようなものですか?
匿名さんが仰るように、確かに不倫で生まれてきた子供には何の責任もありませんが
だからと言って、正妻との間に生まれた子供たちと同等に財産を相続させるというのは
戦後、世間の価値観が多様化しているとはいえ、日本人の道徳観からして納得できる
ものでは無いと思っているのですが如何でしょうか?
森 武蔵の守 より:
2013年11月14日 4:47 PM
匿名さんにお尋ね致したく、『最高裁は恣意的な判断をしたわけではなく、上のような客観的中立的な判断をしたまでであって、なんら政治的判断をしたわけではありません…』とありますが、ならば、裁判官の提出した「法廷意見要旨」の記述中の『…現在欧米諸国でこのような規定を持つ国がない』という記述と、『「国際連合の関連する委員会」が我が国のこうした規定に「懸念の表明、法改正の勧告などをくりかえしてきた…』という記述が、なぜわざわざ書かれているのでしょうか?
ところで最高裁の、平成7年時には10対5であった過去の判断は、今回の14対0に比べて、やはり客観的中立的ではなかったのですか?「裁判官が独自の賛成者のない憲法解釈をもって、判断することは許されない。裁判官の良心はあくまで、社会的客観的に納得される良心であらねばならない」とも思いますが、平成7年と今日とでは、それほどに日本社会の事情や、国民感情や文化・伝統も大きく変化したのでしょうか?反対者の一人もない裁判官14名の構成に対して、不審の念を抱かざるを得ない国民も、多数存在しています。お陰で、立法府も困惑の極みでありました。
匿名さんの言うごとく『親子間で考えると子供には何の落ち度も無いわけですから、平等に相続権を保証すべきです』、
だからこそ、個々のケースにおいて裁判官が、憲法と民法の精神において、著しき不利益が婚外子に発生せぬように、事情を勘案して、判決をくだすべきではないのですか?
110年以上にわたって維持されてきた民法の規定は、日本の伝統や社会秩序を重視してきた結果であって、それを最高裁が全員一致で違憲判決を出したことに、個人の理性や権利を重視する、国際グローバリズムの影が感じられて、わたしは危険な兆候の一部を、日本の前途に見ております。
匿名さんと私は考えが違います。ですから私は、次の国民審査で主権者の一人として、全員を罷免するつもりでおります。はたして、今後9年も生きているかどうかわかりませんが、自由・平等・博愛の西洋啓蒙思想が、野放しに礼讃されることは、文化の破壊につながる忌むべき行為と思っております。
匿名 より:
2013年11月15日 1:20 AM
1)判例は民法709条の解釈によって、妻や子から不倫相手への金銭賠償の請求を認めています。詳しく説明する能力はないので興味がおありでしたら家族法や民法全範囲の教科書でもお読みください。
2)条約だ国際連合の関連する委員会だといった記述は、国民の意識の変化だけで判決を理由づけるのが苦しいために、とってつけた感はある気がします。
3)グローバリズムの影とおっしゃいますが、判決の言うとおり問題の条文じたい、キリスト教的倫理観に基づいたヨーロッパ諸国の立法例をも参考としたものですし、我が国の立法司法の欧米模倣は明治時代からのことであって、昨日今日の話ではありません。
terag3 より:
2013年11月15日 9:37 AM
匿名さんへ
本日早朝、未明の時間帯でのご返事に恐縮です。
1)民放709条の件、並びに説明が困難と言われる家族法、および民放全範囲の教科書を勉強してみます。
3)我が国の立法司法の欧米模倣は明治時代からであり、昨日今日の話では無い・・・というご意見には賛同
出来ません。
<110年以上にわたって維持されてきた民法の規定は、日本の伝統や社会秩序を重視してきた結果・・・>
と仰る、森 武蔵の守さんのご意見が至当であり、それを急に、ヨーロッパ諸国の立法例を参考にすると
いうのは最高裁の一方的な、こじつけであると断じるほかありません。
・・・・正に、「裁判官、しっかりしろよ、日本人だろ!」・・・・・と言いたくなります。