都知事選、選挙結果

私は下記のような文章を書き、1月25日に自分のブログを更新しようとしていた。
引用開始
「田母神氏が勝利するために」
今度、田母神氏が東京都知事選に立候補するが、当選するためには保守陣営の総力をあげる支持が必要です。これまでの選挙でどんなにネットで人気を博しても、いざ選挙となると票が集まらず、惨敗するケースがほとんどです。ここはどうしても田母神氏を当選させるためには、全保守陣営のバックアップが絶対必要です。渡部昇一氏、小林正氏、伊藤哲夫氏、中西輝政氏、この四人は、私が昨年書いた本、『保守知識人を断罪す。「つくる会」苦闘の歴史』の中で批判された人たちです。しかし彼らは、田母神支持を公言しています。さすがだと私は思っています。「国家基本問題研究所」を主催している理事長、櫻井よしこ氏、彼女も私の本の中で批判されましたが、まだ田母神氏支持を打ち出していません。会員の中にも田母神氏支持者は多いはずです。彼女が「国家基本問題研究所」の組織として田母神支持をうちだすかどうか注目されるところです。

「つくる会」を私物化しようとして八木秀次氏と一緒に「つくる会」から出ていった「日本会議」、この日本会議は、田母神支持を打ち出すだろうか。私は個人的に日本会議の会員を沢山知っていますし、田母神支持を表明する会員もけっこうおります。しかし日本会議は、組織として田母神支持を打ち出すのはむりではないかと思っています。上層部は、あまりにも自民党と深いからです。保守を自称する八木秀次氏や屋山太郎氏を代表とする日本教育再生機構、育鵬社など田母神支持を打ち出せるのだろうか。このように教科書関連だけさぐっても、保守同士の協力は無理なような気がしてなりません。勿論、これからの情勢次第ですが、このままでは田母神氏の当選、善戦はきびしいのではないでしょうか。」
引用終了
しかしこの記事は、選挙期間中にもそのまま私のブログに載せられますので、選挙違反にならないかどうか「つくる会」の「メイリングリスト」に配布して問い合わせた方がいいなと思っていました。ところが1月17日の夕方、突然脳梗塞で2週間入院することになりこの文章は、私のブログには載ることになりませんでした。
入院期間中、櫻井よしこ氏、「国家基本問題研究所」が産経新聞に大きな広告をだしました。確か「原発廃止だけで、都知事がきめられますか」というような広告文だったと思います。これだと舛添氏と田母神氏両方の応援になるという、彼女らしい広告の出し方だなと思いながら読んだことを思いだします。

退院一週間後、選挙結果が出て舛添の当選です。田母神氏が獲得したのが61万票。宇都宮98万、細川95万。二位、三位に30万から40万票差をつけられてしまった。組織票も
なく、ネットだけの知名度で61万票獲得は、上出来ではなかったかと思われますが、宇都宮や細川には、差をつけられすぎたとも思われます。しかし田母神氏にとっては、今度の選挙で初めて全国的に知られるようになったので、今後のことを考えると非常に大きいのではないでしょうか。今度の選挙で保守は、完全に二つに割れたと思います。どんなにアメリカが落ち目になっても、アメリカの対日政策に不安を感じながらも、いままでどおりアメリカのポチとして徹底した親米政策と続ける保守と、経済的に軍事的にも落ち目になっているアメリカに、いままでのようにアメリカのポチになっていては、日本も危ない。ここは軍事力強化、憲法廃棄あるいは憲法改正して独立独歩の日本、そのうえで日米同盟を推進、発展させていくという保守に別れてしまったとも言えます。自民党は長く公明党と組んでいるから、いくら数が多くても中身が公明党化してきているのがわからないのだ。安倍政権後の阿部総理の後継者がいません。ここは「保守党」とも呼んでもよい新政党が必要なのではないでしょうか。野党とマスコミは、日本よりもシナや韓国のことばかり考え、自民党はアメリカを第一に考え、アメリカの属国であることに満足しているのだ。真の日本人なら、まず日本を中心に考える党が必要ではないでしょうか。

最後に、「つくる会」会員で東京在住の方々、東京近辺在住の方々が田母神氏の選挙活動に参加し多大な貢献をしてこられました。皆様ご苦労様でした。ありがとうございました。

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