このブログの拡散、転載をよろしくお願いいたします。
(このブログのタイトルにある保守知識人とは、育鵬社、日本教育再生機構、日本会議に群がる名のある知識人のことである。)
くたばれ「明日への選択」
この雑誌「明日への選択」は、日本政策センター所長、伊藤哲夫氏が出版している保守系月刊誌で、店頭では販売されず、定期購読月刊誌です。私が平成21年に購読開始以来現在まで購読を続けてきた理由は、年間購読料7,000円、月にすればおよそ600円。値段の割にはいい雑誌だし、なんとはなしに購読を続けていた。しかしその間この雑誌は、徹底した「つくる会」無視派であり育鵬社支持者であることがわかった。育鵬社が登場したてのころ、「つくる会」の中には、すこし戸惑いはしたが、それでも同じ保守どうし、かりに「つくる会」が採用されなくてもその分育鵬社が採用されればいいやというような気分、すなわち共存共栄とも言える気分もあったが、この雑誌「明日への選択」にはそんな気分はさらさらなく最初から育鵬社支持一辺倒だった。育鵬社の教科書作りの学者にはインタビューするが、「つくる会」の学者にはインタビューしないどころか記事も一切書かなかった。去年の11月号には八木秀次をインタビューし、「育鵬社教科書はなぜ躍進したのか」を八木の自慢話を記事しているのだ。そしてシナ政府が南京事件をユネスコの世界記憶遺産に登録すると、さっそく南京事件研究者で有名な阿羅健一氏の記事を載せた。南京事件を公認した歴史教科書を支持しながら、自分は南京事件否定論者の振りをしているのだ。私は伊藤哲夫氏に怒りを感じた。今年の4月まで購読期間はありますが、それ以後二度と購読するつもりはない。私は、南京虐殺事件についていずれシナ政府は、政治的に何か大きな事をしでかすだろうと予測していた。シナ政府が事を起こさない以上、私は育鵬社関係者に敵意をむき出しにはしなかった。しかし世界記憶遺産に登録された以上、育鵬社関係者には敵意むき出しにして戦うつもりです。
日本会議は、「成長の家」くずれの人たちが多い。伊藤哲夫氏もその一人だ。今では伊藤哲夫氏は日本会議常任理事だ。安倍氏が総理になる前後のころ、伊藤哲夫氏、中西輝政氏、西岡力氏、島田洋一氏、八木秀次の五人、安倍氏のファイブ ブレーンと言われていたらしいが、この顔ぶれではファイブ ブレーンどころかファイブ太鼓持ちだ。フジテレビの日枝会長が3億円だして育鵬社という教科書会社を設立した。だから八木が「つくる会を離脱して日本再生機構を設立した時、大物知識人がごっそりと加入したのだ。ネットによれば伊藤哲夫氏は熱心な育鵬社(八木秀次)支持者だと書かれている。伊藤氏は八木秀次がごとき最低の人間性を持つ男を強く支援するなど同じ穴のむじななのだ。八木は、「つくる会」を危機に陥れ、何も知らない会員に非常な迷惑をかけた男だ。その八木と教科書では同じ道を歩む人間は、私にとって敵である。私は昨年自分の自伝的小説、「えんだんじ・戦後昭和の一匹狼」を書いた。学なし、これといった経歴なしの一匹狼で定年を迎えた男だ。保守知識人が先輩であったり、同輩であったり、後輩であったりするものは誰もない。だから私は国家のためなら、いくら有名人であろうと誰とでも喧嘩する気でいるのだ。
育鵬社の一般の支持者の皆さんへ。
私は、育鵬社の歴史教科書には南京事件を公認すべきではなく、徹底して文科省と戦うべきだったと思っています。教科書を売りたい、買ってもらいたいという気持ちが強すぎて南京事件を容認したのです。これが功を奏しました。教科書が学校で売れたからです。これがシナを喜ばせました。日本の保守陣営を分断できたからです。育鵬社は、南京虐殺事件の容認は絶対避けるべきだったのです。育鵬社の一般の支持者の方はそう思いませんか。「つくる会」は、南京虐殺事件では、さんざん文科省と衝突してきました。通州事件を歴史教科書に初めて記載されたのもそのお蔭ですし、また昨年南京虐殺事件を記載することなく文科省の検定認可がとれたのも長い文科省との戦いがあったからです。シナ政府が南京虐殺事件をユネスコに登録すると、「つくる会」は通州事件をユネスコに登録しようとしています。まさに「つくる会」こそ保守の教科書ではないでしょうか。確かに全国各地に所在する教育委員会から「つくる会」は、極右翼扱いされ、「つくる会」の教科書などゴミ扱い一冊も発注されなかった。しかし、シナ政府や韓国政府に屈服することはなかった。
八木秀次が「つくる会」を離脱した時、「つくる会」の多くの一般会員が会を離れていきました。その人たちは、ほとんど定年退職者たちです。私も定年退職者です。定年退職者は、定年まで上司の言うことを素直に聞き入れなければなりません。一匹狼で通した私も定年まで上司の言うことを聞きました。定年後は、誰もが他の人の言うことも聞かずに自分の意思を通せるのに40年もサラリーマンやっていると誰かの意見を平気で受け入れ実行するのです。多くの「つくる会」一般会員は大バカだが著名な保守知識人の言動に惑わされ、そのまま受け入れ離脱していったのです。知らず、知らずのうちにサラリーマン根性で動いたと言っていい。「つくる会」の会員は、皆少しでも日本国家のために働きたい、何か貢献したいという気持で入会したのです。私も同じ気持ちで入会したのです。日本全国の教育委員会から歴史教科書を買ってもらうために南京虐殺事件を無条件で肯定しまっていいのでしょうか。
もとはと言えば、あなた方は、日本国家のために貢献したいと「つくる会」に入会したのに、逆にそれどころかありもしないのに、日本は南京虐殺事件を引き起こしたと日本を非難してよいのですか。
あなたがた左翼と同じことをしているのですよ。あなたがたはそれで満足しているのですか。「教科書を教育委員会に買ってもらうにはしかたなかった。」というかもしれません。
それでは「教科書を買ってもらうために、自分の無実な親を有罪です。」と売っているようなものです。左翼は教育委員会から教科書を買ってもらうために祖国を売り、祖国をおとしめているのです。あなたがたは、左翼と同じことをしているのですよ。また「つくる会」にもどって私たちたちと一緒に国家のために働きましょう。私たちは、定年だからこそ信念を通すことができるのではないでしょうか。一介の定年サラリーマンが皆様に向かって偉そうなこと言って大変失礼いたしました。
————
5 comments »
池田俊二 より:
2016年2月21日 8:38 PM
安倍総理大臣の五人ブレーンは五人太鼓持ちとの仰せ、同感です。
お髭の塵払ひも、あそこまで巧みにこなせれば立派なものです。
八木騒動で、多くの有名文化人とともに、一般会員もつくる会を去り、改善の会に行きましたが、後者の人たちに対して、えんだんじさんはかうお書きになりました。
左翼は教育委員会から教科書を買つてもらうために、祖国を売り、祖国をおとしめ
ているのです。あなたがたは、左翼と同じことをしているのですよ。
同感です。当然同じことは、前者(有名文化人)に対しても言へますね(彼らには言つてもしかたがないとお考へになつたので、省かれたのでせう)。
そして、あの時移籍した名士にして、現在も景気よく商売を営んでゐるのは、私の知る限り、一人の例外もなく、安倍さんに忠誠を誓つた人たちです。太鼓持ちとして、仰せの五人を上回る技量の持ち主も少くありません。営業許可権は完全に安倍さんが握つてゐます。
といふことは、親分の安倍さんこそ、「祖国を売り、祖国をおとしめている」張本人、売国の主魁といふことになるのではないでせうか。我々が真つ先に成敗すべきは、この人ではないでせうか。
ところが、「安倍さんを守るべきだ」と言ふ人は多い。特に教科書問題などに関係する人に、その割合が高いやうな気がします。先日もつくる会の支部長をしてをられる人から「安倍さんの言動は圧力を加へられてゐる結果だ。我々は、これに短気を起してはならない」といはれました。安倍さんを嘗てホープと仰いだことが忘れられないのでせう。
私はこれを強く咎めることができません。西尾幹二先生ですら、教科書に取組み始めた頃、最も頻繁に接触した政治家は安倍さんであつたと回顧してをられるくらゐですから。安倍さんは、教科書、拉致のごとき、あまり票にはならないが、国家の根幹にかかはる問題に熱心に取組んでゐるといふ評判は我々にも伝はり、私なども、なんと頼もしい! かういふ人に政界で大成してもらひたいものだ、と真剣に思つたものです。
それが、いつ、どうして変つてしまつたのか、問題は期待した方にあるのか、期待された方にあるのかについての議論は省きます。ただ私としては、西尾先生のやうな純真な方の思ひを裏切つただけでも、安倍さんは許せず、反日の元凶と断ぜざるを得ません。(「安倍さんのほかに誰か人がゐますか」といふ反論にずゐぶん悩まされましたが)
教科書の問題に渾身の精力と情熱を注いで来られたえんだんじさんは、この点どうお考へですか。
えんだんじ より:
2016年2月22日 8:05 PM
池田様
安倍さんは、確かに「つくる会」の熱心な支援者でした。しかしいつのまにか八木や日枝会長に弄されて育鵬社支持者になってしまい、おそらく自分でもなぜ「つくる会」の支援者から育鵬社支援者になったのかわかっていないのではと思っています。安倍さんは人を見る目がないのではとおもっています。TPPの甘利など、私の隣の選挙区ですが、長年わきの甘い人間と言われてきました。TPPでがんばっていたが、いずれボロを出すのではと心配していました。結局心配していたとおりになってしまいました。
池田俊二 より:
2016年2月22日 9:49 PM
えんだんじ 様
御丁寧なお答、忝く存じます。
参院議員会館でのけふの御講演は如何でしたか。調子が出ましたか。
甘利さんはお隣りの選挙区でしたか。わきの甘さについては存じませんでしたが、「美学」、「矜持」などとのお言葉を発せられたのには恐縮しました。国語能力に問題があことはたしかなやうですね。
安倍さんは、単に人を見る目がないだけでなく、自分で真剣に仕事をした結果として、巧く行つた時の喜びとか、壁にぶち当たつ時の苦悩などを味はつたことがないのではないでせうか。
一例だけを上げます。小渕優子を経産大臣にした件。安倍さんに、いかに人を見る目がないにせよ、まさか優子ちやんに、産業政策についての彼女なりの見識があるなどと誤認したわけではないでせう。女であること、見かけもまあまあであること、元総理大臣の娘であることーー彼女を起用した理由は、精々その程度のことでせう。それで大臣は務まると思つたのでせう。
安倍さん自身が、過去にまともな仕事をしたことがないから、、そんな安易・無責任な人事を平然と出来るのです。
「女性活躍」といつて女性を晒しものにし、「一億総活躍」といつて一億国民を侮辱するーーかかる輩こそ売国奴、国賊でせう。
安倍さんの「地球儀俯瞰外交」「積極的平和主義」について、その中身の解説を読んで、私は、このままでは亡国だと慄然としました。
邦家のために変らぬ御尽力を願ひあげます。
えんだんじ より:
2016年2月23日 12:55 PM
池田さん
そういえば、小渕優子の例もありました。苦労したことがない御坊ちゃま育ちが
そのまま出ているのでしょう。安倍さんも運の強い人間ですねぇ。
池田俊二 より:
2016年2月23日 2:58 PM
えんだんじ さん
そのとほり、苦労したことがないのですよね。
私などは、小さな組織で、小さな仕事をしてゐましたが、それだけに、部下の人選には必死で、あらゆる手段を使ひました。もしも能力のない者が部下にゐると、その皺寄せは全部私にきます。部下の失敗をあとでカヴァーするには、本来の自分の仕事をこなす何倍ものエネルギーが必要です。それが怖かつた、苦しい思ひを避けたかつた・・・
天下国家に禍を齎さないやうにーーといふやうな高尚な心がけではありません、自身が禍を受けたくなかつただけです。従つて、みかけだけで平然と大臣を任命し、大抵それで済む(優子ちやんも、職責についての能力不足を咎められたのではありません。政治資金とかが問題になつただけです)のを見ると、羨ましくてなりません。
駄弁失礼しました。お答は御無用に。