日本政府も日本国民も一体となって、日本という国を情けない国にしてしまっていることは、多くの保守の人々が実感していることでしょう。そこで日本政府の情けない面と日本国民の情けない面の実態をいくつか挙げ、その根本的理由はどこにあるのか、それを防ぐ対策はなにかを説明してみたいと思います。
1.日本政府の情けない実態
(1)ダッカの日航機ハイジャック事件
昭和52(1977)年、およそ30年前の話です。日本のテロリスト、連合赤軍グループ5名が、バングラデイシュの首都、ダッカで日航機をハイジャックした。乗客160人を人質にとり、人質の身代金、当時のお金で16億円を要求、服役中と拘留中の連合赤軍あわせて9人の釈放を要求した。この時の日本政府の首相は、福田です。つい最近、中国外交に関して「人がいやがることはしません」とたわ言を吐いたノータリン福田首相のバカ親父です。
この時日本政府は、5人の連合赤軍グループに完全に降参。バカ親父の福田首相は、「人の命は地球よりも思い」とたわ言を吐き、テロリストの要求を全面的に受け入れ、16億円のお金を払い、服役中と拘留中のテロリストを釈放して人質全員を救いました。テロリストたちは思い通り、アルジェリアに向け出航した。その時外国からは、「日本はテロリストまで輸出するのか」と皮肉られました。同じ年に西ドイツのルフトハンザ航空が飛行中テロリストに乗っ取られ、ソマリアのモガディシュ飛行場に着陸。西ドイツ政府は特殊部隊を遠いアフリカのソマリアまで派遣。テロリストを急襲、人質全員を解放しました。同じ敗戦国、日独は、実に際立った違いをみせつけました。
(2)在ペルー日本大使公邸人質事件
平成8(1996)年12月天皇誕生日祝賀レセプション最中にペルーの反政府テロリストがペルーの日本大使館公邸を占拠し、600人を人質にした。彼らはペルー政府によって逮捕あるいは拘留されている仲間全員の釈放や、人質の身代金など要求して大使公邸にたてこもった。600人という数の人質のためテロリストは、女性、老人、子どもなど200人以上を釈放。最後まで拘束された人質の数は、日本人24名を含む計72人。日本人以外は日系ペルー人が多かった。
フジモリ大統領は強行突破をしようとしたが、当時の橋本首相のあくまで平和的解決の提案を受け入れた。しかし長い交渉も埒明かず結局ペルー政府は、秘密裏にトンネルを掘り、急襲、人質1名の死亡、ペルー特殊部隊2名の死亡のみ、テロリスト全員射殺で人質救出に成功。人質救出に4ヶ月間がかかった。その間日本政府は、フジモリ大統領に平和的解決を提唱するだけでなにもしていません。大量の日本人が人質にとられているのに、日本人救出作戦など考えていないのです。すべてペルー政府にまかせきりでした。人質救出成功でフジモリ大統領だけが、名を上げただけに終わりました。
若い人に知ってもらうためにわざと古い事件を持ちだしました。日本政府の情けなさを象徴する事件の全部をとりあげたら間違いなく一冊の本ができあがります。
2.日本国民の情けない実態
(1)一番目にあげなければならないのは、教育界、法曹界、マスコミなど多方面にわたる大量反日日本人の出現です。戦前には全く見られなかった現象です。この反日日本人の特徴は、外国の戦前戦中の日本批判に盲従して日本や日本兵を足げにすることです。対外戦争で敗戦した国が、これほどまでに自国や自国の兵士を足げにする民族は、日本以外にどこにもないでしょう。
反日日本人の日本批判は、弱まるどころか、近年では史実を捏造してまで日本批判を繰り返し、中韓に媚びて日本を貶めることに夢中になっているのです。「従軍慰安婦」事件などその典型的な例です。知識人によっては自分の仕事の出世のために外国に媚びるのだ。竹島は韓国の島だと主張する学者。尖閣諸島は中国の島だと主張する学者。中国の主張する南京虐殺をそのまま信じる学者など、彼らは中韓の大学が招かれたりして厚遇を受けています。こういう不埒な学者や知識人が、日本の社会で大手を振って歩いているのだ。人間的に実にいやしい、軽蔑すべき人間が、我々の社会で大きな顔をしているのだ。
(2)現在の日本人は、日本人としての誇りを持っていません。誇りを持っていてもその誇りがあさいのだ。そのため日本人としての面目をつぶされても屈辱を感じることがない。ペルーの日本大使館人質事件のとき、日本政府はなにもできなかった。大使館はその国の領土です。ペルーの日本大使館は日本の領土です。東京虎ノ門にあるアメリカ大使館は、アメリカの領土です。だからアメリカの国旗が掲げられているのだ。ペルーの日本大使館という日本の領土に多数の日本人が人質にあっているのに日本はなにもできなかったのです。日本人としての屈辱を感じないのです。
拉致家族が日本政府だけ相手にしては拉致された人々の解放はおぼつかないとアメリカの大統領に会って「助けてください」と協力を御願いしています。拉致家族の人たちがアメリカに頼りました。日本国家として助けることができないのを、日本人としての屈辱を多くの国民は感じないのです。
(3)現在の日本人は、戦前の人たちにくらべて対外的に怒りを表しません。拉致家族の集会で沢山の人数を集めていたとき、どうして沢山の人々がデモとして朝鮮総連の事務所に怒りのシュプレヒコールをぶつけなかったのでしょうか。北京オリンピックの聖火リレーの時、大変な数の中国人が長野にやってきて赤旗を降り傍若無人の振る舞いをした。なぜ中国大使館に怒りのデモが押し寄せなかったのでしょうか。長野での聖火リレーが行われた日と同じ日、東京では毒ギョウザ、チベット人虐殺、北京オリンピック反対のデモがありました。その時私もデモに参加、銀座から日比谷公園までデモ行進。参加者わずか400名あまり。
最近のユーチューブのよると、在日韓国人が外国人参政権要求集会を開き、なにを堂堂と行っていたかというと、日本国旗への侮辱です。日の丸を赤いうんこの形にしたり、つぶれた日の丸の国旗など日章旗にあらゆる侮辱を加えながらの外国人参政権の要求です。日本ですから日本人の人口が圧倒的多いいのだ近所から日本人が大挙して彼らの行為をやめさせて当然です。戦前には見られない覇気をなくした日本民族の姿です。
竹島が韓国の不当に領有されているにもかかわらず、日韓親善に励む日本人、覇気も意地もみせることができない情けない日本人。竹島が韓国に領有されている限り、私は韓国への観光旅行はしませ、韓国映画やテレビドラマは見ません、韓国料理も食べません、これくらいなら誰でも日本人としての意地を見せることができるではないですか。
情けない日本政府に情けない日本国民の姿、なぜ日本はこんな情けない国になってしまったのでしょうか。その理由はなにか。皆さんは、どうお考えでしょうか。私の考えでは、こんな情けない国になってしまったのは、大東亜戦争の敗北です。敗戦によって日本の強力な軍隊は解体され、アメリカ製の憲法を押し付けられ、アメリカ占領軍の支配を受けた。
これによって日本の国家権力が完全に地に落ち、戦前のあらゆる権威が吹っ飛んでしまった。アメリカ軍の占領支配が七年あまり続いた後、日本は独立を回復し、経済は発展しましたが、日本の国家権力は地に堕ちたまま現在まで続き、破壊されてしまった戦前のあらゆる権威が、ほとんど復活することはなかった。
それでは皆さん国家権力とは、つきつめて手短に言えばなんでしょうか。私の考えは、国家権力とは、自国の軍隊を自由自在に使えることです。アメリカも中国もロシアも自国の軍隊を自由自在に使用できます。ところが日本はどうですか。独立を回復すると同時に新憲法を作って正式に軍隊を持てばいいものを、アメリカ製憲法をそのままにし、姑息な解釈をして自衛隊などという似非軍隊をつくったのが、戦後日本のつまずきの元凶です。
それでも日本政府が自衛隊を100%自由自在に使えるならまだましですが、まず専守防衛という枠をはめられ、対外的になにをするにも新しく法律をつくらなければならない。日本政府は、自国の軍隊である自衛隊を自由自在に使うことができないのです。その自衛隊は、戦前の日本軍のように世界から恐れられた強力な軍隊ですか。とんでもない私に言わせれば、世界最弱といわないまでも、先進国では最弱でしょう。第一にあまりにも隊員が少ない。陸上自衛隊わずか15万人、台湾陸軍でさえ20万人です。韓国陸軍56万人、北朝鮮陸軍100万人、中国陸軍160万人
軍事を伴わない外交は、零に等しいといわれますが。いまの日本はそのままあてはまります。この状態が敗戦以来ずっと続いているのです。現在の日本は国家権力がなきに等しいのをおわかりいただけたでしょうか。
次に戦前のあらゆる権威が吹っ飛んだということはどういうことかというと、具体的に例をあげれば、学校の権威、先生の権威、親の権威、軍隊の権威、警察の権威、靖国神社の権威などなど、あらゆる権威が吹っ飛んでなくなってしまったのも同然になってしまった。権威というのは、道徳や規律の乱れの防波堤の役目をするものなのだ。その防波堤の役をしていた権威がなくなってしまい、その上に個性の尊重や人権ばかり強調されているから、現在の日本は、道徳や規律の乱れと、我がままばかりが目立つ惨状には目を覆うものがあるのは当然です。
あらゆる権威の否定に加えて戦前の愛国心や日本人意識が否定され、その上自虐史観が教え込まれたから、国民の愛国心や日本人意識が弱くなり、極端に言えばほとんどなくなってしまいました。その端的な例は、再度くりかえしますが現在の日本人は、外国から不当に非難されても、怒りをあらわすことがほとんどない。竹島が不当に占拠されれば韓国大使館のデモとして押しかける、北方四島を返せとロシア大使館にデモ、日本海で日本漁船が銃撃され死者が出た、ロシア領事館に北海道民が猛烈な抗議に出向きましたか。
外国の不当な圧力に対する国民の抗議の姿勢、現在はほとんどなくなって国民は怒らなくなってしまった。戦前は外国の不当な圧力には国民は抗議の姿勢みせました。例えば、大正時代にアメリカで排日移民法が成立したとき、全国民は抗議の姿勢をみせました。一人の日本人は焼身自殺で抗議の姿勢を示しました。
結論を言うと敗戦時、強力な日本軍は解体され、日本の国家権力は地に堕ち、戦前のあらゆる権威が否定されたまま経済だけが発展してきただけだから、現在のような情けない国と情けない国民になってしまったのです。強力な日本軍の解体ほど影響力の大きなものはありません。現在のロシアを見て下さい。共産主義政権ソ連は解体したが強力なソ連軍は、そのままロシア政府に吸収されました。そうでなければプーチンがいくら頑張っても現在のロシアは、非常に影の薄い国家になっているでしょう。
現在のような情けない日本国家からの脱却には、戦前のような強い日本軍の復活なしにはなしえません。特に日本のように強く自己主張することが苦手で、なにかと妥協してやっていくのを得意とし、うぶでバカでお人好しの外交をくりかえすような国民には、絶対に強力な軍隊が必要ではないでしょうか。一日も早く憲法廃棄、あるいは憲法改正し、ドイツのような徴兵制(一年の兵役勤務または13ヶ月の社会福祉)をしき強力な日本軍の復活こそ最優先にして取り組むべき政策であり、それが現在の日本を救う道なのです。いくら福祉を厚くしても国家は救えません。最近中国人から日本人に帰化した石平氏は、強い日本あってこそ日中平和共存ができるのだと主張していますが、私も全く同感です。
強力な日本軍復活は急務です。日本でもベストセラーになった「文明の衝突」を書いたハンチントン教授は、日本文明は中国文明とは独立した文明と書いていますが同時に日本文明はいずれ中国文明に吸収されるだろうと予想しています。現状のような日本が続き、中国が崩壊しなければ、私もいずれ日本は、中国に吸収され、現在のウイグル民族のような運命が待ち受けることになると予想しています。
話は一転してしまいますが、8月1日で私は満71歳になります。定年以後に執筆生活に入った私は、なんとか90歳まで元気で生きて執筆生活をおくりたいと思っています。このことは前から思っていましたが、最近のあまりにも情けない日本に腹がたって、こんな事を考えるようになりました。90歳までだとほぼあと20年間あります。この20年間で日本は現状より良くなっているか、悪くなっているか完全に判断できます。もし私が90歳過ぎまで生きて、日本がいまよりさらに悪くなっていたら、私はもう自分の命はいりません。私は自爆テロ用の爆弾を抱えてNHKビルか朝日新聞社に乗り込んでやろうなどと考えるようになりました。
現在、NHKや朝日新聞で働いている20代、30代の人たちよ、20年後にはひょっとして私が自爆テロをしかけるかもしれませんから、生命保険をかけとくよう忠告しておきます。