私が会員になっているミクシィーから会員が続々と減っています。ミクシィーの過疎化が始まっていると揶揄されることもあるくらいです。もっともミクシィーの会員が減ったといっても私のミクシィー仲間に限って言えば、ミクシィーを退会はせず、軸足をフェイスブックに移しているのがほとんどです。そのため私のミクシィー仲間がミクシィー上にツイッターをすることもなく、また日記も書かなくなってしまった。すなわちミクシィー上で出会うことがほとんどなくなってしまった。今までは、私のブログ更新時には、何十名という私のミクシィー仲間が私のブログに「足跡」をつけた。現在は「足跡」の数は、半減してしまいました。最もフェイスブックに軸足を置いても、「えんだんじのブログ」だけは読みたいという仲間が、自分の「お気に入り」に入れてくれると、アクセスしても「足跡」はのこりませんから、読んでくれたかどうかわからない点もあることは確かです。
「えんだんじのブログ」の新しい読者獲得のため私もフェイスブックに入会する手もあることは確かです。しかし私には、入会に躊躇するどころか、フェイスブックなどに入会してたまるかという気持ちの方がはるかに強いのです。ねこも杓子もフェイスブックに入会していくけど、入会者は、フェイスブックの創立者、マーク・ザッカーバーグとはどういう人物なのか少しでも知っているのでしょうか。ザッカーバーグは、現在28歳、昨年シナ系アメリカ人女性と結婚、IT業界で過去最大となる160億ドル規模の新規株式公開を行い、あげくのはてにインサイダー疑惑が浮上しているのだ。アメリカ本国はともかく、最近、急ぐようにフェイスブック入会していく日本人入会者は、このぐらいのことは知っているのだろうか。
アメリカの週刊誌、ニューズウィーク誌が昨年の2月22日号と6月6日号と二度にわたってフェイスブックを特集し、フェイスブックとザッカーバーグを徹底的に批判していました。6月6日号の記事にこういう一節がある。
「最大の問題は、大きな影響力を持ち、ほかのどの組織よりも多くの個人情報を集め、地球上で3番目に大きな「国」に匹敵する9億人のメンバーを擁する企業を、お世辞にも正直と呼べない過去を持つ28歳の男が一人で牛耳っている点にある。」
ウイキペディアでは、ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグは、ハッキングで得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し、公開した女子学生の顔比べ勝ち抜き投票させる「フェイスマッシュ」というゲームを考案した。これが大ヒットしたがゆえに大学内で問題になり、ザッカーバーグは、ハーバード大学で半年間の観察処分を受けることになった。ザッカーバーグは、元ハッカーあがりの人間なのだ。その彼がフェイスブックを設立したのが、2004年。それがいまでは、フォードとゼネラル・モーターズ(GM)の合計より大きい時価総額900億ドルという企業経営者です。現在は企業の社会的責任が重い。例えばナイキというスポーツ用品メーカーがある。一時ナイキは、自社の製品をシナや東南アジアの劣悪な工場、すなわち児童労働、低賃金労働、長時間労働、強制労働、セクシャルハラスメントなど劣悪なら何でもありの工場で作らせて利益を上げていると、アメリカ政府からも一般大衆からも批判にさらされた。そのためナイキ経営陣は、自社製品を製作している海外工場の改善に力を尽さざるを得なかったことがあった。
ところがザッカーバーグには企業の社会的責任などというのは眼中にありません。目的は社会のために最善を尽すことでなく、自分を含む株主に最大の利益を提供することだけなのです。それではニューズウィーク誌の記事の一端を見て見ましょう。テクノロジー担当のダニエル・ライオンズ記者は、自分の実名入りでフェイスブックやザッカーバーグ氏を徹底して批判しています。まず昨年2月22日の記事のほんの一部。
引用開始
「フェイスブックは、プライバシーの壁を一貫してくずそうとしているし、利用者のプライバシーを侵害していると非難されるたびに、すべては利用者の利益を考えればこそと強弁してきた。いい例がある。2010年5月にフェイスブックは、プライバシー保護に関するルールを大幅に変更し、利用者により多くの個人情報を開示させるようにした。
それでも同社は、一連の変更は利用者が自分の個人情報をより管理しやすくするものだと言い張った。まさに二枚舌だ。
フェイスブックはいつもこうだ。長い間、同社はユーザーの個人情報を広告主と共有することはないと主張してきた。だが実際には、そんなことは最初からやっていたのだ。筆者は25年にわたってテクノロジー分野の取材を続けてきたが、これほど楽々と、恥ずかしげもなく明らかな嘘をつく会社は初めてだ。昨年9月、フェイスブックはログインしていない間もユーザーを追跡しているのではないかという疑惑が浮上した。このときは同社はやっていないと主張したが、その後に一転して事実を認めている。
うそがばれても、フェイスブックの諸君は笑みを絶やさず、悪いことはしていないふりをする。これまでフェイスブックは何度でもプライバシーの侵害に関して苦情を受け、最初は不正行為を否定し、次に間違いを認め、一部の処置を撤回することで妥協してきた。それでも欲しかったデーターの一部は手に入るわけで、後は騒動が収まるのを待ってまた新たな個人情報獲得作戦を始めればいい。」
引用終了
次に昨年の6月6日号の長い記事のほんの一部。
引用開始
「いつになったら人々は、このおぞましい会社の正体に気付くのだろう。フェイスブックの童顔のCEOマーク・ザッカーバーグと商売した人は例外なく痛い目に遭っていることに、どれほどの悲劇が起きれば目をむけるのか。フェイスブックを立ち上げて8年、この間にザッカーバーグは他人にアイデァを盗んだと訴えられ、創業仲間の一人をだまして株を手放させたとして訴えられ、ユーザーをだまし、プライバシーを侵害したとして訴えられてもいる。米連邦取引委員会(FTC)がフェイスブックを連邦法違反の容疑で告発したとき、こっそり和解による決着に逃げ込んだ。そのフェイスブックが新規株式公開を行った。そして案の定、疑惑が噴きだした。新規株式公開直前に同社幹部がウォール街の一部のアナリストらに、今四半期の売り上げは予想を下回りそうだと警告していたという。アナリストらは業績見通しを下方修正し、一部の投資家(全部ではない)に伝えた。事情を知った人は公開株を買い控え、何も知らないその他大勢は買いに走った。」
引用終了
最後にきわめつきの記事を紹介しましょう。記事のタイトルは、『偽ザッカーバーグから利用者の皆様へ』。これは記者のダニエル・ライオンズがフェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグに扮して書いたものです。まさにこれがザッカーバーグの本音でしょう。重要な記事なので全文を紹介します。
引用開始
「自分の個人情報をどこまで他人とシェアするかは、利用使者自身が決めること。フェイスブックは、そのための技術を提供する。これが私どもの一貫した信念です。だからこそ、利用者からたびたび苦情が寄せられ、消費者をだましていると政府から告発された私どもは、当局との和解に応じました。
いろいろ無意味な新しい決まりを受け入れましたが、私どもにそんなものを守るつもりはありませんし、守ったとしても何の役にも立たないでしょう。
実を言えば私どもは、皆さんのプライバシーを守ることに何の関心もありません。あると信じている皆さんは、私どもの想定外の愚か者です。もちろん私どもは最初から、皆さんが相当の愚か者だと想定していましたが。
考えてもみてください。私ども事業が成り立つのは、ひたすら皆さんの行動を追いかけまわし、その情報を広告主に売っているからです。この事実に、まさかお気づきでないとか?
皆さんは、私どもの顧客ではありません。私どもの売る商品です。私どもが皆さんを守るというのは、養鶏業者が「ニワトリに快適な暮らしをさせる」と約束するようなもの。所詮口先だけ、本気ではありません。
私どもは今後も一貫して皆さんの情報を集め続けます。これは慈善事業ではありません。金儲けのためのビジネスです。私どもが稼げば稼ぐほど、私どもの株主は喜びます。ですから、情報集めはやめられません。
ご承知のとおり、私どもは過去に何度も悪質な行為で告発され、その度に最初は容疑を否認し、後に認め、もう二度とやらないと更生を誓い、でもすぐにもっと悪質な行為を繰り返してきました。
それでも皆さんは私どもを見捨てない。フェイスブックに苦情は言っても、やめるつもりはない。なぜか。本当は自分のプライバシーの侵害など、気にしていないからでしょう。強引な勧誘も引きとめ工作も、私どもは、していません。皆さんは自主的に使い続けているのです。
フェイスブックに限った問題ではありません。同じことはグーグルやアップル、アマゾンについても言えます。マイクロソフトやヤフーについても言えます。そもそもインターネット上でのビジネスは、皆さんがサービスを利用するに当たり、現金の代わりに自分の個人情報で支払うという斬新なビジネスモデルによって成り立っています。
気にいらない?ならばどうぞ、インターネットの世界から身を引いてください。政府に苦情を申し込みますか?でも、プライバシーにこだわる一握りの奇人変人がいくら声を大にして叫んでも、この新しい産業の力強い歩みを止めることはできないでしょう。
進歩に逆らえないことは規制当局も知っています。だから形ばかりのおとがめで、私たちを放免したのです。罰金はなし。すでに集めた個人情報の破棄も求められませんでした。
もとめられたのは、これからの個人情報の扱い方を変える場合には利用者に選択権を与えること、向こう20年間は誰か中立的な監査役を置き、私どもの行動を評価させることだけです。
もはや真実は明らかです。プライバシーはクソです。大昔に死んだ概念です。なのに人間の脳は、この急激な変化に対応できずにいるようです。だから皆さんは嘘を承知でプライバシーの存在を信じ、保護に値するといい続けています。でも、皆さんには徐々になれていただくしかありません。そのために私どもは今後も当局に協力し、捜査を受け入れ。ささやかな形ばかりの勝利をプレゼントしていく所存です。
面倒な話ですが、間もなく手にはいるはずの巨大な報酬を思えばこれくらいの手間は微々たるもの。何しろ株式の新規公開で、私どもの時価総額はざっと1000億ドルに達する予定です。
すべて全世界で8億人を超すフェイスブック利用者の皆さんのおかげ。皆さんが個人情報を(場合によってはそれと知らずに)シェアさせてくだるからこそ、私どもは巨万の富を手にできる。ありがとう。皆さんに神の祝福を。」
引用終了
どうですか、皆さん。これがマーク・ザッカーバーグ氏の本音でしょう。彼はこういう経営者なのです。彼は弱冠28歳の若者です。彼は金儲けの才能はあるのでしょう。それだけです。28歳の若者にどれだけ人生の価値とか、つらさとか、はかなさとか、社会の絆とか、せちがらさとか、いわゆるもろもろの経験が不足しているのです。そんな人間の金儲けのネタになるのは、私は好まないのです。かって日本でホリエモン騒動が起きた時、ホリエモンに傲岸不遜さを感じたのと同じ感情がわきおこります。ザッカーバーグは、ホリエモンを超えたとてつもない大金を稼ぎ、億、億、億万長者になりました。
ザック・バーガーは、会員の個人情報など徹底して無視しています。しかし現在の我々の日常生活では、個人情報は大切に扱われています。例えば私が現在住んでいるマンションは、10年前の新築の時に買ったマンションです。現在70戸ほど全部うまっています。その郵便受けには、半分以上が部屋番号だけ、個人名がついていません。各部屋になると名札が付いてない部屋はさすがに少なくなりますが、それでも名札のついていない部屋もかなりある。一昨年私はこのマンションの理事会の理事長になった。その時このマンションの全住民表のリストをもらいました。しかしその住民表は、徹底して封印されていて大地震だとか天変地変が起きた時に封を開けるようになっているのです。要するに個人情報がこれほど貴重に扱われているのです。昔とちがってこれほど個人情報が貴重に扱われているのに、フェイスブックには実名をさらして入会していく日本人が多いのではないでしょうか。ミクシーは、入会時に個人名は要求しません。私の「えんだんじ」はミクシー入会のための名前です。それにミクシーは、日本の企業だが、フェイスブックはアメリカの企業です。フェイスブックに入会して、ミクシーとの間に大きな差があるのでしょうか。あったら教えてください。それが明快になるまで、いくら会員が8億、9億人になろうと私は入会するつもりはありません。
私は、時々フェースブックの入会の誘いをメールで受けます。しかし入会はしていません。そのせいかどうか全く分かりませんが、ごく最近私のブログに異変が起きています。このわずか2ヶ月間に私のブログに沢山の英語や外国語のコメントがきます。毎日、少ないときで日に20通、多い時で40通ぐらいです。その内容のほとんどがファッション関係、その他の宣伝です。ブログ記事のタイトルとはまったく関係のない宣伝だけです。無論私は皆さんに公開しませんから全部削除します。要するに私だけへの宣伝で、読みもせずに削除ですから私への宣伝にもなりません。送り手は、その事を理解しているのでしょうか。なんともふしぎです。いずれにしても現在はこういうコメントを一つずつ削除していますから、削除に手間取ります。そのうちに私のブログ管理人に一括して削除できないかどうか聞かねばならないでしょう。