5年前に「えんだんじのブログ」を開設して以来、全国の多くの方々から私の大作「大東亜戦争は、アメリカが悪い」をメイルで発注してくれました。この6月に私が、「保守知識人を断罪すー『つくる会』苦闘の歴史」を出版した時、私は、私の大作購入者の方々にこの新作を贈呈した。メイルや葉書でお礼の返事をくれた人もいましたし、またなんの返事のない人もいました。なかにはわざわざ手紙を書いてくれた人もいました。本人の了解をえましたので本日は、石川県のある主婦からの手紙をそのまま引用させていただきました。
引用開始
鈴木様
こんにちわ。石川県のAです。
この度は、鈴木様の御著書『保守知識人を断罪す』をお送りいただきましてありがとうございました。しかもサイン入りで、こんな私にまで贈ってくださるなんて本当にうれしく思いました。
早速拝読させていただきました。私は「つくる会」の存在は知っておりましたが、なぜ育鵬社の教科書が出版され、保守の教科書が二冊もできたのかなど、その辺の詳しい事情がよくわからなかったものですから、今日、鈴木様の御著書を読みまして、これまでの経緯を良く知ることができて、大変よかったです。
この出版は、大変意義のあることですし、ご苦労もさぞお有りだったこととお察し致します。
安倍総理との面会をはじめ、総理や知識人に手紙を出されたりなど、鈴木様の正義感と義憤に駆られての行動がご出版につながったのですね。
しかし、読ませていただきまして、正直、その内情に大変驚きました。大の大人といいますか、知識人のやることなんですかね。本当に醜いです。力の大きいものにとりこまれたり、媚を売る人がまだまだいるということですね。
このような現実や育鵬社の教科書はだめなんだということを、多くの人々に知ってもらう必要があります。鈴木様のご著書を一人でも多くの人に読んでもらいたいです。
「大東亜戦争」を「太平洋戦争」と言い、南京大虐殺事件を肯定し、公民教科書に愛国心を盛り込まないような教科書なんて、絶対に子供達に使わせてはなりません。
私は、今回、鈴木様の御著書を読ませていただきまして、これまで『保守』であれば、何でも無条件に受け入れてきましたが、『保守』だからと何でも認めたり、安心してうけいれたりしてはだめなんだということを学ばさせていただきました。真贋を見極める目を養わなくてはいけませんね。
「つくる会」の教科書は絶対になくしてはなりませんし、何とか育鵬社よりも普及してもらいたいのですが、日教組の力って大きいのですね。
娘が学校教育を終えたためか、教育問題から関心が遠ざかっていましたが、鈴木様の御著書を読んで教育に関する意識が高まり、今後も関心を持っていきたいと思います。仕事と両親の面倒など大変に忙しい目にあっていますが、今回の鈴木様の思いがけない贈り物、お便りは、一服の清涼剤となり、また頑張ろうという気にさせてくれました。本当にありがとうございました。サイン入りの御著書、大切にしますね。
暑い日が続きますが、どうぞお身体を大切に無理をなさらずに今後もご活躍ください。「えんだんじのブログ」読んでいますよ。忘れるはずがありません。これからも愛読させていただきます。この度は本当にありがとうございました。
引用終了
この文章は、私の本で言わんとしていることを実に簡明に書いてくれている名文と思い紹介させていただきました。さらに紹介したい書評があります。アマゾンでは、現在三つの書評が掲載されています。それを紹介しましょう。
1.「知らない事は罪でもある」2013/6/29 by koudoo
引用開始
「事実関係を知らないということがいかに判断を誤らせるか、一種の罪ではないかと実感しました。
西尾幹二氏が書いた『国民お歴史』は私の本棚にもありますが、同様に70万部のベストセラーになった『新しい歴史教科書』『新しい公民教科書』が実際の教科書にほとんど採択されないという現実に空しさというか憤りを感じます。
そうした意味でも現実に関っておられる「新しい歴史教科書をつくる会」会員の方々のご努力に頭が下がります。国民の多くが望んでる教科書が子供たちに与えられない…
無論、日教組・文科省・教育委員会などに多く問題がありますが、教科書に関る者たちが己の利得に拘泥し、出版社が商売だけを優先する姿勢そのものにも違和感を覚えます。幸いにも…と申しますか、安倍政権では法的にも是正を試みようとしているようですし、我々は国民運動として日教組の廃絶を目指して行かねばならないと感じている次第です。
この本を一人でも多くの方が買って読まれ、少しでも「つくる会」への理解と支援とになる事を願っています。」
引用終了
2.「教科書問題の解決には戦略が必要」2013/7/13 by 神田
引用開始
「新しい歴史教科書をつくる会メンバー、鈴木敏明氏の新刊。
この本は八木秀次のつくる会乗っ取り、保守知識人の寝返り、育鵬社の盗作事件などの経緯をまとめたものである。すべての問題の根本は「教科書が売れない」ことにあると思います。売るためになにをすべきか?戦略的な考えができる若い方々を巻き込むことが最初の一歩のように思いながら拝読しました。」
引用終了
3.「これはこれは」2013/8/10 by潮騒
引用開始
「何でも日本が悪いという「自虐史観」に基づいた戦後の歴史教育を是正する、そんな運動を進めている人たちの内紛物語です。新聞紙上で同じグループ内なのになぜ?と疑問を感じていた教科書盗作騒動の舞台裏を暴露しています。盗作行為を容認した八木秀次氏や
渡部昇一氏など関係者の実名を挙げて糾弾しているのだから面白くないはずがありません。
またフジサンケイグループの介入などにも触れており、「真面目」な会員たちがいかに奮闘したかが綴られています。だが冷静に考えてみましょう。
そもそも「自虐史観」だとか言っていまだ過去を正視できない人たちの犯罪行為やモラルを断じても、それは八百屋で魚を求めること、魚屋で野菜を求めること、ないもねだりなのです。著者は「つくる会」盗作問題について安倍首相にも手紙を出して訴えたようですが、その結果は著者が批判してやまない八木秀次氏を教育再生実行委員会のメンバーに選んだ安倍首相だけに空しいことだったようです。著者は、その後は盗作を行った育鵬社支持に回った安倍首相に失望し、首相は、八木、岡崎久彦、屋山太郎、中西輝政のファイブ・
ブレーンに嵌められたと書いていますが、所詮この人たちは、その時々の権力にすり寄るだけ、期待するだけ無理というものです。そのような人たちが主張している「自虐史観」反対などは、人の痛みを理解しない人たちのお遊びなのです。いま各地で教育委員会が時の政権にすり寄って反自虐史観を主張しまともな教科書に対して「弾圧」を加えていますが、弾圧を加える側の人たちの人間性を含め内幕を知る上で本書は役立つでしょう。」
引用終了
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8 comments »
terag3 より:
2013年9月7日 3:01 PM
えんだんじさん
「つくる会」と「日本教育再生機構」の関係は、本当に難しい問題ですね。
正義は「つくる会」にあれども、方や安倍総理をはじめ、日本会議、そして櫻井よしこ氏、及び錚々たるメンバーが名を連ねている強大な組織になっています。
これではまるで戦艦大和に立ち向かう、漁船のようなもので、どう見ても勝ち目が無いような状況になっています。
それにしても「つくる会」の構成メンバーの平均年齢はいかほどなのでしょうか?おそらく相手の方が平均年齢も若いだろうと思っていますが、「つくる会」のメンバーに、もっと若手の論客を入れて、しっかりとした戦略を立てて戦いを挑まねば勝てないと思っていますが、その辺は如何なものなのでしょうか?
えんだんじ より:
2013年9月8日 9:34 AM
terag3さん
お願いですからそんな情けない事、言わないでくださいよ。日本再生機構は、育鵬者の歴史教科書執筆者が、公然と南京大虐殺あったことを認めている発言をしているのです。それを「つくる会」の会員と会知識人以外の保守知識人や櫻井よし子や渡部昇一までそれを知っていて反対しないのです。育鵬社の親会社は、フジテレビ。フジサンケイ
グループに遠慮してなにも言えないのです。
年が若いとか、若くないとかは全く関係がありません。もう一度「保守知識人を断罪す」を読んでもらいたいと思っています。
terag3 より:
2013年9月9日 12:40 PM
えんだんじさん
それは良く分かっているのですよ。しかしながら現実はこちらがいくら抗議しても相手は「なしのつぶて」蛙の面になんとやらではありませんか!
それは当方の戦略が悪いからだと思っているのです。もっと相手を動かさずにはいられない強力な手段を用いるべきだと思っているのです。
たとえば国会で質問をして、厭でも答弁を引き出すなど・・・・
現状では、ごまめの歯ぎしり、隔靴掻痒の感がどうしてもぬぐえないのです。もう少し何とかなりませんかねぇ~!
えんだんじ より:
2013年9月10日 10:15 AM
terag3さん
私の早とちりでした。お許しください。
この点は一会員ではどうにもなりません。
りんごあめ より:
2013年9月19日 1:14 PM
ご著書、拝読いたしました。
まずは、「つくる会」に敬意と感謝を申し上げます。
「つくる会」が草の根の本当に有志の集まりということも良く分かり感動いたしました。
が、ここからは、きっと、えんだんじさんをご不快にさせてしまうかもしれません・・・
フジサンケイグループに所属している産経新聞の記事や雑誌、本、育鵬社の本、日本会議の活動などは
いつも勇気を与えてくれています。
それだけに今回の衝撃は大変なものでした。
ただ、そうしたグループに所属している方々が利益を求めてやっているとはどうしても思いたくないのです。
大きな組織になれば圧力も大きいだろうし、利益を出さなければ打ち勝つ力にもならない。
政治やマスコミやそういう関係に近く、権力があるということは同時にある程度の妥協がなければ
一気につぶされる可能性も出てくるのではないかと思います。
「つくる会」にしてもあの時点で、八木氏の”ねずみ男行為”がなく
(私にとって安倍総理とてもとても大切なので、げげげのきたろうがねずみ男の、欲得で動く裏切り行為を知りながらも
仲間に入れ続けているのにちなんで)
順風満帆に教科書が売れていていたらものすごい圧力を内外から受けたのではないかと思うのです。
起こったことはもう元に戻すことはできないので
むしろ育鵬社を防風林にしてしっかり根を広げるべきではないでしょうか?
同時に、たとえば、「日本維新の会」が野党という立場で安倍政権を内外からの圧力に屈しないよう
くぎを刺す役割で存在感を表しているのと同じように、
育鵬社の妥協部分を鋭く批判することで存在感を保つという役割を担うのはいかがでしょうか?
時流は保守に傾いており、小さな部分を取り合う時期は過ぎると思います。
フジサンケイ、育鵬社も共存の方向でいくべきではないでしょうか?
次回の教科書選定の時には、安倍総理には両方を支持していただくのはどうでしょうか?
安倍総理を困らせる方向は望みません。
安倍総理には政治の世界で教育の改善への道筋を何としてもつけていただきたいし
私たちはみんなで支えなければなりません。
・・・すみませんm(_)m
お叱り覚悟で書かせていただきました。
えんだんじさんのご著書のおかげで「つくる会」が素晴らしいことを知りました。
「つくる会」は何としても教科書を出し続けてください。
えんだんじ より:
2013年9月20日 8:36 AM
りんごあめさん
りんごあめさんのような意見をもった人は多いです。詳細に反論を書くと長くなりますから一点だけにしぼりましょう。
現在の日本人にとっての踏み絵は、「従軍慰安婦」と「南京虐殺事件」であることはりんごあめさんも同意すると思います。育鵬社が教科書進出を表明すると非常に多くの保守知識人が賛成しました。ところが育鵬社の歴史教科書の監修者の一人、石井昌浩氏、歴史教科書出版直前、ないし直後に、育鵬社は、南京虐殺事件は実際に起こった立場をとると公言しているのです
ところが、育鵬社支持者は、公然と反対を唱える人はいません。民間の南京事件抗議団体の会長は、渡部昇一氏です。彼は育鵬社の歴史教科書の代表執筆者の一人です。渡部昇一氏のように功成り遂げた人でさえ信念をつらぬくことができないのです。
すくなくとも保守であれば、「南京事件」は絶対に受け入れてはならないのではないでしょうか。
terag3 より:
2013年9月21日 11:49 AM
えんだんじさん
その後、りんごあめさんの新しい、コメントに、えんだんじさんの回答コメントが出ましたので私も一言、再度のコメントをさせて下さい。
要は、「従軍慰安婦」そして「南京大虐殺」問題を日本人として肯定するか、否定するかなのです。
これらを少しでも肯定するような人物は日本人として認められません。有りもしない話をでっちあげて日本叩きに利用して憚らない、シナ、朝鮮と言う国家の在り方に対して、少しでも対立を避けようとして妥協するなどというのは許されることではありません。
あの「はだしのゲン」の作者は、日本軍が妊婦の腹を引き裂いたり、女性の性器に酒瓶を突っ込んで骨盤を破壊したりという残虐行為をしたとマンガに書いていますが、それらはシナ人たちの常套手段なのです。あの最も悲惨な「通州事件」そして「尼港事件」その他、日本人がシナ人によって被った残虐事件は数多くあり、現代日本人は、それらを殆ど知らないから、南京大虐殺事件も日本軍によって齎されたものだと自虐史観に洗脳された日本人が思ってしまうのです。
とにかく、相手が如何に巨大組織であっても、正義を守るためには、波風が立とうが、正々堂々と戦うべきであると思っています。
えんだんじ より:
2013年9月23日 8:15 AM
terag3さん
全くその通りです。