丸山衆院議員が体中から酒くささの臭いをだしながら、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」、「戦争しないとどうしようもなくないですか」、などとの発言にはあきれてものが言えないと、令和元年5月17日の産経新聞の「正論」に書いていたのが伊藤俊幸氏、金沢工業大学、虎ノ門大学院教授。この戦争発言によって丸山議員はあらゆるテレビから猛烈な批判をあびている。酒の上での発言だから余計批判されているいのでしょう。酒に酔っていなければ彼の主張は至極当然です。ところが伊藤俊幸氏が産経の「正論」に書いた記事、その内容にはあきれてびっくりだ。彼はこう書いています。
「しかし、国連憲章では、第2条3項「国際紛争は平和的手段により解決しなければならない」、4項「武力による威嚇」又は「武力行使」は慎まなければならない」との規定、および前述した51条の「報告義務」の規定により、今や「戦線布告」という用語は国際法上死語となった。」
私はこの記事をみて、書き手である伊藤俊幸氏には呆れかえって、この男はバカかと思った。大東亜戦争終結後まだ70年あまりだ、一世紀にも達していないのに宣戦布告という用語は国際法上死語となったとはあきれてものが言えない。つい最近では2014年ウクライナ南部のクリミア半島をロシアが軍事力で強制的に併合した。2014年2月28日にウクライナは国連安保緊急会議の開催を求め、ソ連の住民投票を認めないよう安保理決議を要請した。その結果ロシアの住民投票は認められず、ロシアは拒否権を行使した。そのためクリミヤ半島の一部はロシア領のままだ。国連の決議など未だに多数決できめられないままだ。
日本の北方四島は、日本が大東亜戦争終結宣言(敗北宣言)を発し、武器を放棄した、それにもかかわらずロシア軍は北方四島を侵略し、日本島民を島から追い出したのだ、従って、ロシア領有の北方四島は、なんら領有権もないのだ。それを「先の戦争の結果によってロシアが得たものであり正当なものである」とロシアは宣言をしているのだ。
酒に酔った丸山発言を徹底的に叩くのもよい、しかしこのくらいのニュースを流してもいいだろう。メディアは、このようなニュースは、流そうともしないのだ。戦後70年もアメリカの属国でいるから、「日本憲法信者」、「国連教信者」が増えるばかりだ。
ウイキペディアで伊藤俊幸氏を調べれば、1958年生まれ、私は1938年生まれ、年の差20歳、10年ひと昔ということばがあるが、伊藤氏は私よりふた昔も若いのだ。自衛隊も戦後間もないころは、大東亜戦争の戦場で戦って生き残りの軍人がいた。私は頼もしい軍人がいると思った。しかし今では70年間もアメリカ軍のポチとして働いてきたのだ、正真正銘のれっきとした日本国独立軍ではないのだ。伊藤氏は潜水艦の艦長をやり、元海将なのだ。70年間もアメリカ軍の下請けをやっていて、実際に戦場で戦ったことがない元将軍の一人なのだ、心もとないではないか。誰もが大っぴらに丸山議員を非難にこたえて遠吠えで非難しているみたいだ。北方領土返還交渉では、プーチンとの話し合いも暗礁に乗り上げた感じです。
この際日露交渉の話題転換を試みたらどうですか?元海将程度ではそんなことはできません。それもそうだろう。自衛隊隊員の「お友達作戦」を見れば、各自衛隊隊員の行動は立派だ、上層部の様子ばかり気にするボスがダメなのだ。